渡瀬草一郎さん

意外なところで名前を見かけたんでこっそりお勧め。

陰陽ノ京 (電撃文庫)

陰陽ノ京 (電撃文庫)

記念すべきデビュー作。ライトノベルとしては珍しく、*1陰陽師の世界を描いた作品。表紙は「サイコ」などでもおなじみの田島昭宇さん。大物?のせいか、イラストは表紙だけなんで、イラストが苦手でライトノベルを敬遠してる人にはこれがお勧めかも。2巻からは絵師が洒乃渉さんにスイッチしてるけど、作中の雰囲気にぴったりはまってるので無問題。陰陽ノ京と平行して開始された2番目のシリーズ。作者曰く恐れ多いとのことだけど、クトゥルフ神話の匂いがそこはかとなく感じられる、現代を舞台にした作品。個人的に苦手な絵柄な表紙のおかげでずい分敬遠してたけど、1巻を買ったその週の内には既刊だった4巻まで揃えて5・6巻が出るのを待ち遠しく思う羽目に。1〜3巻までと4〜6巻まででそれぞれ3部作的な仕様になっています。将来的に7〜9、9〜12って感じで続いていくと信じて疑っていません(´・ω・`)
空ノ鐘の響く惑星で (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で (電撃文庫)

現在進行形で執筆が進んでいる最新シリーズ。舞台はいわゆるファンタジーと言ってパッと連想されるような中世ヨーロッパ的世界。そこへ異世界からの来訪者が現れて歴史が動き出す…といった感じの作品。今ある3つのシリーズの中では多分これが一番とっつき易いんじゃないかと思われる作品。「陰陽ノ京」は陰陽師の世界が舞台ってことでとっつき難い人もいるだろうし、「パラサイトムーン」はイラストのせいで手に取れない人も多いだろうし。そこへ行くと、この「空鐘」は舞台設定も分かり易いし、イラストも手に取り易いし、安心して手を出せるんでないかと。何より、最後まで続きが読めそうな雰囲気なのもポイント…と言わざるを得ないのが悲しい。他の2作品も一応話の区切りはついてるんだけど、まだまだ続刊が出そうな雰囲気でもあるので、出来れば続きを読むために新刊購入の支援が欲しいなと切に願う次第でございます。

*1:かどうかは知らないけど少なくとも自分が知る限りじゃこれくらい