スペインvsウクライナ

予想とは全く異なる展開。突出した攻撃力を持ったチーム同士の拮抗した試合になるかと思いきや、スペインが立て続けに2点を決めて一方的に試合を支配してる。対するウクライナは全く構成力が無いからか、ボールを持っても全く組み立てることが出来ない。積極性の無さは日本レベルに近いくらいじゃなかろうか。浮き足立ってるのか、暑さに参ってるのか、両方か。欧州予選では死のグループを抜けてきたんだから、後半はこんなもんじゃないと思いたい。つーか前半途中、シェフチェンコにようやくボールが収まったと思いきや、いきなりずっこけたシーンで泣きそうになった。
で、スペイン。こんなに効率良く点を決めるスペインなんてついぞ見たことが無いと言ったら言い過ぎ? 最初からボールは繋がってたけど、どうせ決まらないんだろうなと思ってたら、これだもんな。前半はほぼ完璧な内容。中盤で華麗なボール回ししてるときにシャビ・アロンソがヒールで流してシャビが削られたのだけが気に食わない。ていうか、結構調子に乗ったミスもあったけど、ウクライナが付け込めてなかったな。あとはセナとペルニアの両帰化人がいい感じで働けてるね。セナはビジャレアルの時より好印象。守備も攻撃もそつなくこなしてる。でも、帰化ってことで、ここにいたのがデコだったらもっと面白かったかなぁなどと想像してしまう。
んで、後半開始。頭から投入されたボロベイがいい突破見せて反撃開始か…と思ったところで、カウンターから抜け出したフェルナンド・トーレスを倒したワシュクが一発レッド。確かにファウルだけど、展開を考えればイエローが妥当じゃないか? ちょっと厳しすぎるように思える。
3点差が開いたせいか、ダビド・ビジャシャビ・アロンソOUTでラウルとアルベルダIN。
57分。セナがしょうもないミスでボールを失ったけど、ウクライナもサイドチェンジを繋ぎ損ねて再びスペインボール。審判が試合を壊してる部分もあるけど、これじゃどうしようもないな。
61分。ウクライナが速攻からシュート連打で惜しい場面を作ったけど、最後はボロニンのシュートが僅かに枠を逸れてGK。決まってれば面白かったのに。
しかし、審判の判定がこうもスペインに有利に傾いてると色々よからぬことも想像してしまう。同じアディダス着てるしとか。ていうか、今大会のアディダスのユニフォームも大概酷いと思うけど、ウクライナのも微妙だな。セルビア・モンテネグロと同じメーカーか。胸のロゴを見ても知らないメーカーだ。
73分。スペインの右サイドを崩して得た決定的なチャンスをレブロフが宇宙開発。失礼かもしれないけど、何か非常に親近感が湧いてきた。
77分。セスクIN。シャビOUTかと思ったら、ルイス・ガルシアOUT。シャビ休ませようよ。怪我したら代えが効かないのに。
81分。フェルナンド・トーレスがゴラッソ。というか、ほぼプジョルネ申のゴラッソ。中盤まで上がってパスカットしてターンなんか見せつつ誰か忘れたけどボールを預けた後でリターンを貰ってトーレスにアシスト。相手が一人少ないとは言ってもネ申過ぎる。All Hail Puyol!
ロスタイムに入ってようやくシェフチェンコがゴール前で正面を向いてボールを受けた。けどシュートはDFに当たって外に。そのまま試合終了。
ウクライナはこれくらい負ければ後は引きずらないかな。逆にスペインは4点取ったけど、流れの中からは最後の1点だけで、それも1人減ってからってのが気になる。とかちょっと難癖付けたくなるくらい微妙な判定が続いた。審判も暑さでまいってたのか? 早く試合の趨勢を決めて楽になりたかったとか。チュニジア・サウジだって酷暑の中では決して侮れるチームじゃないはずだし、できればウクライナには順当に勝ちあがってもらいたいけど、さて。
つーか百歩譲ってチュニジア-サウジアラビアの試合が地上波ないのはいいとして、開催国の試合まで地味なカードだからって地上波無しってのは酷くないか? どうせ見ない時間帯だけどさ。