ドイツvsイタリア

予想だにできなかった結末。
前半はイタリアvsウクライナを除く準々決勝以降の毎度のパターン。リスクをかけずにお互いの手の内を探るような展開。全体的にはイタリアの攻めが多かったけど、その中でドイツも鋭い攻撃を見せて一進一退。印象点では若干イタリアの方が上だったかも。シュナイダーがどフリーで打った場面は決めて欲しかった。ああいう所で決まるともっと90分が面白くなるんだけどな。
つーかアナウンサーの言い間違えが大杉。カンナバーロカモラネージって一応字画は似てるけど、姿かたちにポジションが全く違うんだから間違えるなよと。あと驚いたのがレーマンがセーブした時にカーンと間違えるならいざ知らず、ブットと間違えたのには驚いた。筋金入りのブットファンなんだろうか。NHKなんだからしっかりしてくれ。
後半はイタリアvsウクライナを除く準々決勝以降の毎度のパターン。前半がだれた感じで淡々と終了。後半に関してはイタリアの攻撃はほぼ死んでたな。ドイツの攻撃が良かったってのもあるだろうけど、トニを孤立させすぎてた。
延長前半に入ると、イアキンタ投入が効いてイタリア攻撃陣が息を吹き返す。最初からやっとけばいいのにと思うけど、そういうもんでもないんだろうな。間を置かずにジラルディーノザンブロッタのシュートが2度ポストを叩いた時点でイタリアの勝ち目は消えたかなと思った。最後の1枚はデルピエロ。ベテランには頑張って欲しいけど、この試合ではインザーギが見たいと思ってたから微妙だった。そしてポドルスキーが決定的なチャンスを外して延長前半終了。
延長後半は若干ドイツが攻める回数が多かったかな。ポドルスキーのシュートは枠内だったけどブッフォン超反応でCKに。正面とは言っても、あの至近距離で反応できるのは凄い。そして今日もPK戦になるのかなと思った119分。CKのこぼれ球をピルロがタメを作ってグロッソへ。グロッソはダイレクトでDFにもレーマンにも届かない軌道でゴール。この時間でまさかのイタリア先制。
ワンラストチャンスでドイツは攻めに出るけど、バラックのシュートは枠外。ゴール前にパスを出せたような気もしたけど、結果論か。そしてカウンターから途中出場のデルピエロが冷静にゴールを決めて2−0となったところでタイムアップ。本当にこんな展開は予想できなかった。
ドイツは決勝を目前にして敗退。できればバラックは決勝でプレーさせてあげたかったけど、これも運命か。まあイタリアが負けたら負けたでデルピエロ辺りにプレーさせてあげたかったとか思うだろうから、どう言えるものでもないけど、勝負の世界は残酷だなぁ。
試合を分けたポイントってのはお互いチャンスを外してたし延長に入ってからは本当にどうなるか分からなかったけど、勝手に想像すると、ドイツの方がPK戦になったら自分たちが勝てるっていう意識が強かったのかもね。イタリアは幾らブッフォンがいるといっても、94年や98年の記憶も残ってるだろうし。
ドイツは3位決定戦を戦わなきゃいけないのか。欧州の開催国としては結構屈辱的なんじゃなかろうか。モチベーションを維持できるか、緊張の糸が切れるか微妙なラインだよな。
イタリアは94年以来の決勝。できればポルトガルが見たいけど、難しいだろうなぁ。