3位決定戦:ドイツvsポルトガル

前半はそれぞれ惜しいチャンスを築きながら得点が入らないいつものパターン。ちょっと心配になったけど、結果的には見所の多い、面白い試合になった。
クローゼはノーゴールだったけど、4年前に比べて本当に上手くなったと思う。同じ5得点とはいっても、全大会はサウジ戦でのハットトリックがあったことなんかを考えればその価値は随分違うなという印象。
パウレタはフランスで得点王になったんだから衰えたってわけじゃないんだろうけど、本調子じゃなかったのかな。彼がもうちょっとフィットしてれば試合の結果はひっくり返ってた可能性もあるし、決勝に進んでた可能性もある。まあそれを言い出したら始まらないのだけど。
デコの技術や戦術眼の高さは相変わらずだったし、C.ロナウドのスピードに乗ったドリブルやトリッキーなパスの数々やダイビングしながら審判にファウルをアピールする切ない眼差しも堪能できた。
シュバインシュタイガーの無回転ゴラッソ先制弾&ペティのこれまたゴラッソなオウンゴールを導くフリーキックフィーゴ投入直後に止めを刺す3点目はいずれも見事。大会前はまだ微妙な選手だと思ってたけど、一皮向けたなという感じ。我慢して使い続けたクリンスマンの勝利かな。
忘れちゃならないのは、今大会初めて出場したカーン。前半の誰だったか忘れたけど至近距離からのシュートを止めたシーンとか、後半、C.ロナウドの無回転FKを止めたシーンとか、デコの強烈なシュートを止めたシーンはいずれもまだまだ現役でやれるぞって感じの矜持を感じる素晴らしいセービングだった。
そして、最後にカーンを破ったフィーゴの右クロス(ダニジェリア!)とヌーノ・ゴメスのダイビングヘッドにも胸が熱くなるものがあった。現役はまだ続くかもしれないけど、W杯はこれで最後。その最後の輝きはしっかり感じられた。試合が終わった後に、カーンとフィーゴが何か話してる場面も熱かったな。直接戦った回数はそれほど多くないだろうけど、やっぱベテラン同士分かり合う部分も大きいんだろうか。口げんかしてたとかだったら笑うけど。
そのカーン&フィーゴをはじめノヴォトニーやパウレタや両軍のベテラン陣は全員乙だな。
正直、ドイツの未来は暗いと思ってたけど、何かと希望のもてそうな大会だった。シュバ〜もポドルスキも今後が楽しみな選手。相変わらずマテウスの後を継げるようなDFリーダーがいないのは残念だけど。
ポルトガルは、サイドは豊富。デコの負担を減らせる中盤かトップの人材が育ってれば無問題だろうけど、どうなんだろうかね。

そういえば

上川主審&廣島線審のことを忘れてた。大体無難に裁けてたけど、結構微妙な判定もあった。Jリーグ中継ならいざ知らず、世界に配信されるから大変だわ。