『自爆テロ 女性工作員の素顔』

相変わらず良質の番組を送り続けてるBS世界のドキュメンタリー。今回は上記の番組を見た感想を簡単に。

番組は、24歳の二人の女性工作員を追う。10年間訓練施設で寝食を共にしてきた親友同士。「タミルの虎」の中でも一握りのエリート集団である Black Tigers のメンバーだ。二人は要人を狙う重要なミッションに幾度となく加わってきた。

http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/070218a.html

少女の1人は、まだ平和に暮らしてた頃から政府軍兵士の素行に悩まされていた。そしてある日、政府軍とLTTEの争いに巻き込まれてLTTE側の兵士に助けられた。そうしたことが重なって、LTTEに身を投じて戦うことに。元々はクリスチャンだったのかな。「神が信じられなくなった」といったような話もあった。無理もないことだと思う。
一番知りたかったのは、彼女達が殺人についてどう思ってるのかということだった。最後でその質問が出たけど、突っ込んだ回答はなかった。それ以上を問うのは彼女達に対して酷か。加害者になることを選んだけど、結局は状況の犠牲者でしかない。その犠牲者が新しい犠牲者を生み出していく負の連鎖。インド洋大津波がもっと両陣営に壊滅的な打撃を与えていればアチェのような展開も有り得たのかなと思うけど、それを言っても詮無いな。次に変化があるとしたら、LTTE側のリーダーが別の人物になる時だろうか。それか政府が根負けするか。まあそれはないな。