東北・北海道旅行記:4日目

寝過ごすこともなく予定通りに起床。同室の誰にも気づかれぬうちに部屋をたち、管理人さんに挨拶をしてユースホステルを後にする。何だかんだで人間寝床で寝るってのは大事なことなんだなってのを学んだ。
そはさておき、札幌駅へ。この段階でもどこに行くか悩んでたのだけど、結局「ふらの・びえいフリーきっぷ」を購入。札幌と富良野旭川等の間を往復できる特急券と特定区間内フリーパスがついて5000円。安い。有難いけど、安すぎて心配になる。

札幌駅9:15→11:01富良野

フラノラベンダーエクスプレスに乗って出発。駅を出てすぐにファイターズのロゴが入った大きな建物が眼に入った。練習施設だろうかね。しばらくは町の中を走ってたんで、この間に時刻表やチラシとにらめっこして1日の行程を決めた。
町を抜けると一気に視界が開けて北海道でっかいどう*1な景色が続いた。畑にいる鳥も本州で見かける鳥とは違って灰色っぽく大型だった。かつて炭鉱町として栄えた場所でボタ山を見たときなんか、やっぱり感じ入るものがあったな。
駅が終点富良野に近づくと「北の国から」が流れ出して、ああ、富良野に着たんだなって気持ちが高まる。

富良野にて

乗り換えまでに50分ほど時間があったので、駅でじっとしてるのは勿体ないと思いレンタル自転車でちょっとおでかけ。景色を楽しみながらチャゲアスの「On Your Mark」なんぞ聴きながら走るのは気持ちよかった。途中で「玉葱発祥の地」なんてモニュメントを見たんだけど、そうなのかね。

富良野11:52→12:54美瑛

主目的の一つになっていた富良野・美瑛ノロッコ号に乗車。

さきほどまでの特急とは異なるゆったりした時間が気持ち良い。。。と思ったら普通にすっ飛ばす区間と半々ぐらいだったっけな? まあ総じて気持ちよかったのは確か。天気も快晴で、適度に雲が出ていて言うことなしだったな。遠くに望む山々や、近くに咲く花を眺めたり、まったく飽きがこなかった。

途中の駅でラベンダーアイスを食べてみたけど、意外と普通に食べられた*2
ノロッコ号を写真に収める皆さんが眼に入って、そっちの側に回りたくもなったり。いい絵になるんだろうね。

美瑛にて

ここでもレンタル自転車で回るかと思ったんだけど、時間が足りなさそうだったし、フリーきっぷで乗れるツインクルバスがあったんでそちらを選択。街中を抜けてしばらくすると勾配のきついところに出たんで、バスに乗って正解だったなと思った。時間があれば自転車にも乗りたかったけど、ここら辺が貧乏旅行の悲しさだな。
車窓やコースについてはよりわかりやすいページがあったのでそちらを参照されたほうがいいでしょう。
列車とバスで巡る富良野・美瑛 その2
バスから見える車窓も良かったけど、要所要所でおろしてくれて見た景色が輪をかけて良かったんだ。

なるほど、空が広いってのはこういうことなんだなと。北西の丘展望台で食ったトマトが美味かったな。
バスが駅に戻ると乗客から拍手。日本語を確認しながらの通訳が素敵だった。

美瑛14:23→14:55旭川

念のためバスを探したんだけど予約なしで乗れるようなバスは見つからなかったので普通列車に乗車。
ちょっと疲れてたもんでうとうとしてる間に旭川へ。
旭川では結構行き当たりばったりだったんだけど、無事にバスを見つけて3つ目の目的地・旭山動物園へGO。所要時間は4〜50分ほど。旅の全行程で唯一移動中にトイレのない区間だったのでちょっと緊張した。けど、

旭山動物園

無事に到着。テレビで散々見た場所だったんで感慨深いものがあった。チケットは大人580円で年間パスが1000円。安さにひかれてつい年間パスを買ってしまった。最近800円くらいまで値段を上げるなんて報道があったけど、普通に1000円くらい取ってもいいと思うんだ。
それはともかく、動物園についた時点で閉園まで1時間ほど。最初はフラミンゴとか眺めてたんだけど、よくよく考えたら別にどこでも見れるなと思って、鳥ゾーンは早々に退去。ペンギンを眺められる通路に行こうと思ったんだけど、人が並んでたのでパス。
そしてまず向かったのがあざらし館。テレビのクルーがいて、やっぱ普通に撮影してるんだねって感じだった。それから係の人がフラッシュ焚かないでっていってるのにパシャパシャ撮ってる人だらけで、マナー違反にちょっとげんなり。アザラシが中々円状の筒を通らないものだから餌で釣ってたのは笑ったけど、普通に可愛かった。
次にほっきょくぐま館へ移動。活発に泳ぎ回るシロクマと熱いからだるいんだよって感じのシロクマがいて可愛かった。

遊びたがってるほうが寝てるクマにちょっかいかけたら追いかけられて水に飛び込んだりとかね。本当に可愛いったらなかったね。
いつまでも見てたかったけど、時間が限られてるので次はもうじゅう館へ。水浴びをするトラが可愛いったらありゃしない。下から見上げるアムールヒョウが可愛いったらありゃしない以下略。もうとろけっぱなしでした。
その後はサルの集まってるゾーンに移動したんだけど、時遅くしてほとんど姿を拝めなかった。無念。ただ、シロテテナガザルだったと思うんだけど、寝る時間になったとかで合図が流れたら一斉に部屋へ戻っていってて驚いた。
その後は他の動物をちらちら見たりお土産を買ったり。駆け足だったけど楽しかった。一日中いても良かったな。
そして再びバスで旭川へ。

旭川

バス停から駅へ向かう途中で山頭火本店に気づいた。新宿には行ったことがあって、特に好きでも嫌いでもなかったのだけど、本店と聞くとなんか有難いような気がしてふらりと立ち寄った。猫舌の人向けに食べ易いラーメンがあって嬉しかったな。

旭川18:00→19:20札幌

そして再び札幌へ戻るの巻。沈んでいく夕陽が綺麗で何とか写真に撮りたかったんだけど、上手く取れなかったのが残念。日が暮れると景色が見えなくなると自然と寝てた。

再びの札幌にて

はまなす出発は22:00。大分余裕があったんだけど、一応気になって出発ホームを見に行ったらすでに行列が出来かけてたんで、慌ててスポーツ新聞等を購入してスペース確保。その後は荷物を預けて札幌駅圏内を散策。友人に美味しいと聞いていた回転寿司屋があったんで、行ってみたのだけど満員。仕方なしに駅をうろうろして他の回転寿司屋に行ってみたけど、特にどうということもなく普通だった。せっかくだからと展望台にも上ってみたけど、意外と怖くなかったな。そうこうするうちに時間が迫って来たのではまなすの出発するホームへ。

札幌22:00→5:35青森

はまなすに乗り込んで北海道とさよなら。
なんて感傷にひたる暇もなく寒さに襲われた。行きで寒さを経験してたからある程度準備はしてたんだけど、それでも尚寒かった。座席が狭いのは仕方ないとして、偏執的なまでに冷房を聞かせるのはなんでなんだろうね。結局この車内ではほとんどまともに睡眠を取ることができなかった。もしこれを見て乗る人がいたら防寒対策はしっかりしといたほうがいいとだけ言っとこう。あと快眠グッズもね。

*1:古い

*2:それにしても人間ってのは貪欲だな