さりげなくベルギーが大変なことになってるのかも

とりあえずウィキペディア

19世紀にオランダ王国から独立した国で、オランダ語の一種であるフラマン語を話す北部のフランデレン(フランドル、フランダース)地域と、フランス語・ワロン語を話す南部のワロン(ワロニー)地域とにほぼ二分される。長く単一国家であったが、フラマン語系住民とフランス語・ワロン語系住民の言語をめぐる対立が続いたため、1993年に連邦制に移行した

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC

ということで、その言語をめぐる対立*1が激しくなってきてるらしい。分裂を望む派にとっては、連邦制に移行した程度じゃ収まりが着かないってことだろうか。関係ないけど、「近年ではアラブ系の「モハメッド」がブリュッセルで生まれる男子でもっとも多く名付けられる名前となっている」という話も興味深い。
でまあその言語間の対立を含む情勢。外務省のHPには特に記載されてないんで、あれ? って感じだけど、最近のニュースはこんな感じ。
ベルギーの言語対立政治にも影響、空より高い言葉の壁 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

ベルギーでは、6月10日の総選挙を契機に両言語圏の対立が激化。半年近く経過した現在も、連立政権の樹立が合意に達しておらず、国家分裂への危機感が高まっている。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/politics/2315566/2379886

分裂を望む動きと融和を望む動きが等しくあるらしい。って等しくかどうかは分からないな。
そんなベルギー国内の動向に対する隣国の反応は、

ブリュッセル12日時事】北部オランダ語圏と南部フランス語圏の対立を背景とした政局危機が続くベルギーでは、南北分割論も浮上しているが、国境を接するオランダとフランスの世論調査で、分裂すればそれぞれの地域との合併を支持するとの回答が半数前後に達した。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200711/2007111300053

こんな感じ。それなりに現実感を伴って受け止められてるんだろうか。仮に分裂して、それぞれの地域が一国としてやっていかざるを得なくなった時、上手く国を運営していく自信があるんだろうかね。ブリュッセルは南北に分裂するのか? EU本部の置かれたベルギーでこんな動向があるってのは何の皮肉だ。まあマクロとミクロってことで言えば、実に自然なことのようにも思えるんだけど。

*1:言語戦争とも