「傷害致死に過ぎない」

今週、というかここ最近で一番しびれた言葉。

弁護側は弁論で改めて殺意や乱暴目的を否認し、「殺意は認められず、傷害致死にすぎない。性的暴行の計画性はなかった」「裁判官には被告が生きる道筋を指し示す判決を出してもらいたい」と主張、結審した。判決は来年4月22日に言い渡される。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/071204/trl0712042035010-n1.htm

色々な意味で人間の枠を遥かに超越した精神を感じる。
殺人事件という概念そのものを揺るがす言葉じゃなかろうか。傷つけ害したことは加害者の責任だけど、その結果死に至ったのは被害者の責任、または誰の責任でもないとでも思えばいいのかな。彼らが殺人事件と認めるに足る要件は存在しうるんだろうか*1
こういった制度が出来上がる過程に不勉強なせいか、殺意とか計画性だとかの重要さがサッパリわからない。状況がどうあろうと、行為とその結果に応じてそれ相応の罰が与えられてしかるべきだと思うんだけどね。

*1:被告本人が殺意を申告した場合を除いて