西日本四国北陸旅行記2/7

目が覚めると米原付近だった。朝陽に包まれる車窓を見ながら西へ。
京都駅を通過する際は「銀河」を撮影しようとする人たちを見かけた。
そしてほどなくして大阪に到着。大阪にも「銀河」を以下略。快適な旅を与えてくれた「銀河」に別れを告げ、さらに西を目指して新快速に乗車。早朝だってのに意外と混んでたのはそれなりに行楽シーズンだったからか。
昔はよく新幹線に乗ってたけど、在来線で大阪より西に行くのは滅多にないんだな。姫路で降りて、さらに西へ進み岡山到着。新幹線ならあっという間なんだよなと思ったりもするけど、街並みが見えたり奥深い山を進んだりする在来線の車窓が好きなんだわね。

岡山

前々から行ってみたかった後楽園へ。

行く前から分かってたことだけど、梅が終わりかけで桜は咲く前という何とも言えないタイミングながら、だだっ広い公園は快適だった。公園から岡山城を眺めると、百年前もこんな景色だったんだろうかねと思ったり。タンチョウはできれば檻の外で見たかったけど、毎日出すわけにもいかないんだろうね。
ひとしきり公園を散策した後、再び岡山駅へ。ここから四国へ行くか、さらに西へ進むかこの段になっても悩んでたけど、マネケンの焼き立てワッフルを頬張りつつなんとなく前者を選択。東京でやってた時は行く機会が無かった「インカ・マヤ・アステカ展」の誘惑を振り切ってマリンライナーに乗車した。

瀬戸大橋

そして瀬戸大橋を渡る。子供のころ、開通直後に渡って以来だからその時のことを思い出して感慨にふける。

振り返ると視界の外まで橋梁が続いてたり、下を見てみると海が碧くて。壮観だった。

高松へ

とりあえずの目的地は金刀比羅宮坂出駅で降りれば乗り継ぎやすかったけど、せっかくなんで終点の高松まで乗車。利用者がまばらな感じがちょっと切なかったり。少ない乗り換え時間でうどんを一杯食べて再び列車に乗り込んだ。

金刀比羅

琴平駅から駅前の地図に従って歩くとほどなくして参道の階段に到着。

時間も結構遅かったからか、両脇に並ぶ土産物屋はちょっと寂しい感じもした。
と、最初は結構余裕だったけど、階段を上りきる頃は思わず写真も斜めってしまうありさま。

この大門に着いた時点でかなりの達成感だったけど、むしろここからが本番だった。

さらに続く階段を登る登る登る。登ること10分くらい?ようやくにして本宮到着。

しかし登った甲斐は十二分にある景色だった。ここで満足して帰ろうかと思ったんだけど、本宮から続く脇道が見えて奥の院の文字が見えて、せっかくだから登ってみることに。
しかしこれがまた桁違いに疲れた。信仰ってのは人を試すものなんだねぇとか思いながらひたすら登り続ける。そういう山道ですれ違う人と交わす挨拶は本当に元気が出る。まあ元から二人で登れば別なのかもしれないけどね。

登ること20分くらい。ようやくにして奥の院到着。ひとしきり周囲の景色を満喫し、山上の清涼な空気を吸い込んだ後、なんとなくおみくじを引く。これで凶だったら目も当てられないなと思ったら大吉だった。しかしこんな山の上に建物を作ったり石材を運んだりする人の頑健さには舌を巻くな。

そして下山。
電車の本数も少なくなってたので、琴平駅からは特急「南風」に乗車。大歩危小歩危にも寄ってみたかったけど、泣く泣くスルーして高知到着。市の中心街から離れてるせいか、駅の周辺はちょっとモノ寂しかったな。駅前に宿が無かったのでちょっと離れたところで宿をとって、夜の街へ。高知的なものを食べたかったけど、烏骨鶏油そばを食して大人しくホテルに帰還。就寝。