ルイ・コスタ引退

誰よりも10番が似合う男だった。
ドリブル、パス、シュート、すべてが美しかった。
ってのはとりあえず映像見ないと分からん話だな。

誰にでも訪れることとはいえ、寂しいというより他にない引退。
彼のプレーで一番印象深かったのはEURO2004イングランド戦。
この大会のルイ・コスタはC.ロナウドら若手に押され、初戦ギリシャ戦ではスタメンで出場したものの途中交代。2戦目は途中出場で、決勝トーナメント進出をかけたスペイン戦ではついに出場せず。そんな苦境にあって迎えたトーナメント初戦のイングランド戦。この日もベンチを温めた彼は、79分からようやく出場。そして、限界が囁かれていた彼が見せたプレーが↓

追いすがるフィル・ネビルを振り切ってDF2枚の間をぶち抜くミドル。リアルタイムで見てたけど、鳥肌総立ちで叫んだなぁ。そのまま勝てば完全無欠に美しかったんだけど、追い付かれてしまってPK戦にもつれこむ展開になったのが面白くもあり切なくもあり。
ミランに移籍後けがに悩まされたり、念願のワールドカップに出場できても誤審の被害にあったりと、いまいち運に見放されたの感ある彼のサッカー人生を象徴してるようにも思える。
とまれ、お疲れ様でした。本当は引退を先延ばしにしてサッカー伝道師として来日してもらいたいけど無理な話だよな。