世界食糧サミット/バイオ燃料

案の定と言うか利害によって意見に隔たりが。
日仏などは食糧高騰に対してバイオ燃料生産に懸念を示してるようだけどもその反対陣営は当然反対。そりゃそうだ。

ロイター通信によると会見で大統領は、サトウキビからのエタノール製造には砂糖精製の副産物であるでんぷんなどを使うため、砂糖そのものの生産量は落ちない、と主張。「食糧とエタノールは両立する」と語った。OECDも、ブラジルは今後10年でサトウキビ生産を75%伸ばすと読み、砂糖生産に影響は出ないとみる。
一方、ブラジルはアマゾン地域でのサトウキビや大豆の増産を見込んでおり、森林破壊が深刻化している。だが大統領は「アマゾンは我々のもの。我々が管理する」と述べた。

http://mainichi.jp/select/world/news/20080602dde007030028000c.html

以前見たニュースやドキュメンタリーを思い出す。
アマゾン 大豆が先住民を追いつめる
これが2005年の話。Oha!4で見たニュースも去年の話。
それから1年半ほど経ってはいるけど、それほど状況が変わったようには見受けられない。先住民の写真を公開してたのはどういう意図だったんだろうな。違法伐採と開墾とバイオ燃料増産が無縁とも思えないが。
そして米も当然反対してるわけだけど、ブッシュ政権は今年で終了。オバマ・マケイン両氏はどういう考えなのだろうねと思ってググったら日本語ソースも見つかったのだけど一応元ネタ。
The Biofuels Backlash - WSJ

As usual, Congress is the last to know, but maybe even it is catching on. Credit goes to John McCain, the first presidential candidate in recent memory who has refused to bow before King Ethanol. Onetime ethanol opponent Hillary Clinton announced her support in 2006, as the Iowa caucuses beckoned. In 2006 Barack Obama proposed mandating a staggering 65 billion gallons a year of alternative fuel by 2025, but by this Sunday on NBC's "Meet the Press" he was suggesting that maybe helping "people get something to eat" was a higher priority than biofuels.

言い回しがなんでこう洒落てるんだろうね。マケインはエタノール王に跪くことを拒否した最初の大統領候補だそうな。そしてオバマも方向転換して、バイオ燃料よりまず食物だろうってことで、2人のどちらかが大統領になってからは政策が変わることになりそう。と言って、石油のままだと問題ありなわけで、とりあえず第2世代のバイオ燃料が上手く行くことを願っておきましょう。