『GLOBAL METAL』

「グローバル・メタル」アミューズソフトエンタテインメント
監督のサム・ダンが世界各地を回って、その土地のミュージシャンやファンにインタビューをしながらヘビーメタルがどう受け入れられてるのかを探るというのが大まかな内容。

  • マックス・カヴァレラが語るセパルトゥラ初期の話。
  • 違法DLでしかメタリカを聞けない環境について語るラーズ。
  • 中国初のメタルバンド「唐朝」結成時の話。
  • イスラム教徒が語る宗教とメタル。
  • 死と隣り合わせの世界に身を置くイスラエルと中東におけるメタル。

などなど、時に笑い時に考えさせられる興味深いエピソードが満載。
なぜメタルを聞くのか、なぜメタルを演奏するのかという問いについて、他国の人々が政治や宗教といった大きな何かから受ける抑圧からの解放と言う答えを持っているのに対し、日本だけ分かりやすいそれが見当たらないと言うのが何とも印象的。まあ社会的に分かりやすい問題が無いだけで個々に抱えている抑圧からの解放があるのかもしれないけど、それでもやはり特殊だなという感じは残る。
予告編はhttp://jp.youtube.com/watch?v=KiOqGIWlFx8:こちら
前作『メタルヘッドバンガーズジャーニー』は投げっ放しで終ってしまったけど、今回ははっきり言って良作だった。
次回作はRUSHに関するドキュメンタリーを作ってるらしいけど、日本での人気は皆無に等しいからって公開が見送られたら泣く。