ダライ・ラマ14世の話を聞いてきた

数日前に来日を知って、もしかしたら講演あるのかなと思って調べてみたらちょうど休みと重なったので行ってきた。
http://www.tibethouse.jp/dalai_lama/2008japan/tokyo.html
会場前は結構しっかりボディーチェック。やっぱこれほどの人になると警備も大変なんだろうな。会場に入るとお経のような音がお出迎え。ステージには豪奢な椅子が置いてあって、さすがに威厳があるねとか思ってたら、司会の方がそろそろ登壇ですと言ったそのあとにその椅子を片付けて、質素な椅子を準備。後者の方が落ち着くんだろうね。
そしてもう1回司会者の紹介が空振った後で猊下が登場。ゆったりとして力強い歩み。そして椅子の前に敷いた布の上で何千何万と繰り返したであろう五体当地。とても有り難いものを見た気がした。
講演は猊下が英語で話した後に通訳が日本語で伝えてくれるというスタイル。周りには船をこいでる人も散見された。自分も漕ぎかけた。
講演で話された内容はいたってシンプルなもので、個人の幸せが家族引いては世界の幸せにつながるというもの。そして憎しみや怒りは心を曇らせるとか、心の平安が健康に繋がるとか極々自然なことを述べられてた。最もその核にある仏教的なところよく分からんかったのだけどね。
自分は単なる60億分の1の人間で超常的な力なんて無いとも。望むと望まざるとにかかわらず人の上に立つ人間の苦悩を感じる。
質疑応答では1人目の男性の後にやたら体格の良い男が来たな石井っぽいなと思ったら石井慧本人で笑ってしまった。その後は少ない時間ながら質問者に対して真摯に答えられていた。
質疑応答の後は主催の方が出てきて計上報告。黒字分が法王の事務所に寄付されるとのことで重畳至極。平日の昼間にも関わらず両国国技館の席がかなりの割合で埋まってたのは猊下の仁徳のなせる業か。今日は本当に貴重な時間を過ごさせてもらった(-人-)