SK4-10統一

という試合を見てきた。
ちなみに去年も同じ顔合わせで結果は13-1。
アジアシリーズ:SK13-1統一 - amesukeの日記
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/asia/07season/live/102_asia.htm
今年もSKはすったもんだはあれど西武ライオンズを降して天津ライオンズにコールド勝ち。かたや統一ライオンズ西武ライオンズ相手に1点差ゲームに持ち込むも、初日の天津ライオンズ戦では9回で逆転する際どい試合運びも披露。正直、今年もSKが一方的な試合をしてもおかしくないと思ってたけど、それは良い意味で裏切られた。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/asia/08season/live/152_asia.htm
上記の通り、統一打線が大爆発して10−4の勝利。一見、大味な試合に見えるけど、去年の大会と今年の大会の流れを踏まえたうえで見ると実に味わい深い一戦だった。
踊るマスコッツ

マスコット達も色々と味わい深かった。

試合展開

統一は初回に2安打が出たけど、2,3回は無安打。台湾代表は毎度毎度投手が頑張っても打者はいまいちだなぁとか思ってたら、4回に統一打線が突如大爆発。陽森のタイムリーに続いて劉芙豪*1と高志綱*2の連続アーチでSKのソロHRがかすむ一挙5得点。これで決勝戦進出は統一有利に。
続く5回、SKはノーアウトの走者を出しながらも鄭相昊がゲッツーでつぶれるこの試合でお馴染みのパターン。この選手は捕手なんだけども、ファウルチップで悶絶する場面も多かった。厄日だったみたいだ。
その裏、統一は拙攻続きのSKを尻目に陳連宏がソロHRで加点。順調にリードを伸ばす。
も、好事魔多しというか気の緩みか。ノーアウト2,3塁の場面でセンターが中途半端な判断からフライを後逸する大エラーで2失点。統一は3点差をつけて勝たないと後が無いこの試合、一気にアドバンテージを失う。なおも1死3塁という絶体絶命の場面で先発・林岳平が奮起して後続を断ちきる素晴らしい投球。林はここでお役御免かと思ったけど、7回も続投して3人で抑えた。
試合が再び動くのは8回。SK・鄭根宇のフライを代わって入ったセンターがまたも後逸。続く朴哉相がタイムリーを放って2点差。この時点で決勝進出はSK。なおも畳みかけたいところだったけど、無死1塁の走者は三振とダブルプレーで進塁すらできず。
その裏、決勝進出条件を考えると是が非でもここで1点を入れたい統一。7回から登板して手が出ないかと思われたアンダースローの鄭大荽*3を相手に先頭の陳連宏が安打で出塁。続く陽森も粘った末死球で出塁。ハーフスイングっぽくも見えたのでSK側は猛抗議をするけど、判定は覆らず無死1,2塁。この間が災いしたのか、鄭大荽から劉芙豪がこの試合2本目の3ラン。その後もチャンスを作った統一は先の回で大エラーを犯したセンター許峰賓が汚名返上のタイムリーでリードをさらに広げ、4点差で9回に。
9回表、マウンドに上がったのは下半身を全く使わないで投げるA.マルチネス。この投手で大丈夫かなと思ったら、先頭打者を四球で歩かせて俄かに不穏な空気に。しかし続く打者をダブルプレーに仕留めて勝負あり。SKは1試合4ダブルプレー。これじゃ勝てませんわね。最後の打者はあえなく三振に倒れてゲームセット。

まとめ

統一は素晴らしい試合運びで勝利。しっかり去年の借りを返したし、台湾vs韓国という視点からも今後の対戦が楽しみになった。SKも強さは見せたものの、やはり決勝の西武戦を見据えていたら足元をすくわれたというところかな。去年は中日をあと一歩まで追いつめたし、日本がいつまでも台湾韓国を見下したままでいると、来年はどうなるか分からないなと言うのが素直な感想。まあそれ以前に大会が続くのかが不透明なんだけど。中国がもう少し拮抗できる相手になれば良いんだけど、まだまだ時間がかかりそうだし。とまあ未来の話をする前に明日。勢いに乗る統一が前回1点差で敗れた西武相手にどこまで戦うことができるか楽しみだ。と言っても明日は見に行けないんだけど。

16日追記

9回2死から西武が四球を足掛かりに劇的なサヨナラ勝ち。
去年はSK、今年は統一が日本王者をあと一歩まで追いつめるも最後は地力の差か意地の差か。
来年について色々思うところがあるけど、昨日ふれたからもういいか。
とまれ、西武ライオンズおめでとう。
さあ、次はWBCだ。

*1:3ラン

*2:ソロムラン

*3:北京五輪胴上げ投手