京都紅葉散策

新大阪で個人的に最後の0系との対面を終えた後は京都観光。当初の目的は嵯峨野トロッコ列車・常寂光寺・実相院・清水寺などなど。
とりあえず新快速で京都に移動した後、山陰本線に乗り換え。遠くに見える紅葉の山に寺社の塔がニョキっと顔を出してて秋を感じた。保津峡駅では周囲の山の上方に雲か霧がかかって紅葉とのコントラストが見事だった。駅からトロッコ列車も見えたのはラッキーだったな。
保津峡駅からトンネルを抜けて馬堀駅に着いたらそこは辺り一面霧の中だった。
馬堀駅

トロッコ亀岡駅周辺

馬堀駅からトロッコ亀岡駅までは徒歩で移動。だけど、霧や妙なかかしに見とれるうちに最初のトロッコを見送る羽目になってしまって、1時間足止めを食ったのは誤算だった。まあその1時間で周辺の撮影ができたのは良かったんだけど。
嵯峨野トロッコ列車

1時間後、トコトコとやってきたトロッコ列車に乗車。ホームがお客さんでごった返して驚いたけど、紅葉がちょうど見ごろだったことを考えれば当たり前やね。
嵯峨野トロッコ列車の車窓01

嵯峨野トロッコ列車の車窓02

車窓から見る峡谷の風景は素晴らしかった。木々すれすれに列車が進むので、見事な紅葉を写真に収めようとおもってもスクリーンのようになってしまうのが難点と言えば難点。流し撮りを試したりしたけど、しばらくして諦めて普通に景色を楽しんだ。
そしてトロッコ嵐山駅で下車。終点に向かう列車を見送った後、2つ目の目的である常寂光寺へ*1。たまたまテレビで見て雰囲気の良い寺だったから行ってみたんだけど、期待以上だった。
常寂光寺

常寂光寺の風景05

地の落葉と空の紅葉のバランスがちょうどよい塩梅だった。
境内をしばらく撮影しながら散策した後は、一度見てみたかった渡月橋を目指して嵐山散歩。プリンやソフトを食べつつ途中野宮神社に軽く参拝。青々とした竹林を抜け、目抜き通りに。そして吸い寄せられるように予定に無かった天龍寺に寄り道。何となく立ち寄った寺が世界遺産という辺りがさすが京都。*2
天龍寺の風景01

晴れてれば言うことなしだったけど、曇り空の下でも庭の景色は風情があって良かった。何てわざわざ言う必要もないか。
天龍寺の風景02

建物にあがれば絵画のような景色をもっと楽しめたと思うんだけど、上がってしまうとその後の行動時間が制限されるので、庭を一周した後は泣く泣く天龍寺を後に。
そして元の通りに戻って渡月橋へ。
渡月橋

渡月橋周辺

テレビで何度も目にした光景だけど、実際に目の当たりにすると「おおっ!」となる。それにしても、平日だってのに人が多かった。まあその一部だった自分が言えた話じゃないけど。
とりあえず渡月橋を往復してみた後は、嵯峨嵐山駅まで徒歩で移動。案内板もあるし、人の流れもあったので迷うことはなかった。そしてJRと阪急を乗り継いで叡山電鉄に乗車。実相院を目指す予定だったけど、何となく予定を変更して終点の鞍馬まで移動した。
駅を出ると見事な天狗がお出迎え。
鞍馬駅の天狗

天狗に見送られつつ鞍馬寺へ。ここでも紅葉が見ごろを迎えてた。
仁王門

仁王門をくぐるとひたすら山道(参道)。ケーブルカーもあったけど、徒歩で登る。登るのは疲れるけど、義経もこの山を歩いてたのかねとか想像すると楽しかった。ほどなくして頂上の本殿に到着。虎の様な狛犬がおわした。
狛虎

裏手には奥の院から貴船神社まで抜けるルートもあったけど、日没の時間が迫ってたので自重。一応ライトは持ってたけど、「獣も出ます」という注意書きを見てまわれ右。周囲の風景を撮影しながら下山した。
駅まで戻って、岩倉駅に向かおうと思ったけど、再び何となく思い立って貴船口駅で下車。バスで神社まで直通かと思ったけど、時間が遅かったせいか途中から徒歩だった。
貴船参道01

この頃には辺りが暗くなり始めて、道や川に飾られた灯りが綺麗だったと同時に山道を進まなくてよかったなと胸をなでおろした。そして参道を進んで本宮到着。
貴船神社本宮の門

貴船神社灯篭

異界へ誘うような灯篭は見もの。*3奥宮まで行ったら面白そうだったけど、やはり時間が無いということで下山。叡山電車の紅葉ライトアップを堪能した後、実相院は時間が無かったのでスルー。終点の出町柳付近で窓にぽつぽつ水滴が。前日までの予報通り雨が降ってきた。
出町柳から京阪に乗り換えて四条で下車。松葉でこの日初めてのまともなご飯*4。八坂神社を通り抜けて知恩院の門前に寄り道。清水寺へ直行しようと思ってたけど、高台寺が紅葉見ごろと掲示が出てたので立ち寄った。
高台寺の風景04

高台寺の風景06

順路に沿って庭を一周。撮影条件的には厳しかったけど、雨が降る夜の庭は風情があってよかった。
しかし、ここも早々に立ち去って清水寺へ。ちらちらと夜闇へ放たれる光が見えてたけど、真正面から見るとまた格別。写真には青く写ってるけど、肉眼で見ると白い光だった。
仁王門と西門

すぐにでも舞台に向かいたかったけど、胎内めぐりをやってたのでこの機会を逃す手はないと体験。ほんの短い距離だったけど、一切の光が通じない道を、手すりを掴む左手と地を触れる足の感覚を頼りに進むのは楽しかった。
そして順路に戻って舞台へ。去年は今は亡きウルルンのロケをやってて機材が邪魔だったけど、今年は普通に拝めた。
清水寺ビーム

釈迦堂と阿弥陀堂

舞台から見た夜空を切り裂く光。そして釈迦堂と阿弥陀堂
京都タワーと舞台

京都タワーと舞台。
夜の雨の中、様々な光と紅葉に彩られた清水寺は昼のそれとは趣の異なる幻想的な場だった。
いつまでも見ていたかったけど、拝観終了の時間が迫ってたので下山。タクシーに乗る金が無かったのでとぼとぼ歩いてたらちょうどバスが来たので、それに乗って京都駅まで戻った*5
そしてネットカフェで時間をつぶした後、再び夜行バスに乗車。時間が無いなりに色々見て回ることが出来て良かった。しかし体力的にはそろそろ厳しくなってきた。次は余裕を持って周りたいもんだね。

*1:運慶作と伝えられる仁王像は誰の作であれ良い漢っぷりだった。

*2:というか少し下調べすれば普通に気づくはずだったんだけど。

*3:ここまで何とかISOを上げて手持ちで頑張ってたけど、ついにリュックの重りと化してた三脚を広げて撮影。やっぱ三脚があると無いとじゃ大違い。

*4:もちろんニシンそば。

*5:22時近かったけど、バスが運行してるんだね。東京も見習ってほしい。