どうするアビスパ

九州初のJリーグクラブ「アビスパ福岡」が迷走している。九州サッカー界をけん引するはずが、今季もJリーグ2部(J2)で成績不振。監督人事はもめ、2年ぶりの赤字決算で財政も危機的だ。どうするアビスパ! 明日への課題と再建案を探った。

http://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/64571

一通り読み終えて、思ったより突っ込んだ内容に驚いたと同時に何で今なんだろうと思った。
ほとんどの問題は構造的なもので、今に始まったことじゃない。最初にJ2に落ちた2001年に書けたはず。2003年から2006年半ばの上昇気流はたまたま人に恵まれてただけで、それ以降は運が尽きただけ*1
遅くとも、一昨年の降格時からいつでも書けるチャンスはあった。なのに書かなかった。何も変わらなかったかもしれないけど、事ここに到るまで座視して動かなかった。今回こうして記事にしてくれたこと自体はありがたいことだけど、もっと早く動けなかったのか、遣る瀬無さが募る。

とりあえず自分の意見は送っといた。金策とか組織の問題とかサポーターの問題とか、要は今まで折に触れてこの日記で書いてきたことの繰り返し。
本当のところ、一度清算してしまったほうが早いとも思ったりする。そして、一から福岡で発足したクラブなら市民の選択としてそれも止むなしかなとも。ただし、

忘れてはいけない。市民50万人の署名で静岡県藤枝市からチームを誘致したことを。

http://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/65573

この一点においてアビスパ福岡というクラブは絶対に消滅してはならない。

と、力んでみたところでオフシーズンの状況は相変わらず厳しいことは確か。
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けど、諦めてる場合じゃないと思わされた出来事があった。

それは布さんの決断。
http://nunobe.weblogs.jp/blog/2008/12/post-e471.html
包み隠さず言えば、福岡は行き当たりばったりの経営を続けた挙句、その場しのぎの経営と呼ぶのも躊躇われる低レベルな運営しかなされていないクラブだ。そんな所に、まだ選手生活を送れる人が現役引退してまで残ってくれる。冷静に見れば勇気と言うようりも蛮勇に近い決断かもしれないけど、それを冷笑するなんてことは絶対にできない。去年にも増して絶望的な状況ではあるけど、布さんが選手とは違う形でクラブに残るなら、自分のような普通のサポーターもその決断を実りあるものにするよう支えたいと思う。そう考える人は多分かなりの数に上るだろうし*2、それは今の福岡にとって計り知れない財産だ。
そして、去年とは違って篠田監督がいる。選手からの信頼を得ている監督がいるといないとじゃまったく違うというのは今季の戦いを見れば明白だ。フロント陣はリトバルスキーの要望に対するような従順さで篠田監督の望む選手を揃えて欲しい。多少予算が届かなくても、この1年を最後の勝負と捉えてリスクを負って*3前に出て欲しい。もう後には退けないのだから。

*1:思えば自分も浮かれてただけだったな…

*2:思い込みじゃないと思いたい

*3:クラブが消滅しない範囲で