金星のこと

「明けの明星」「宵の明星」の看板に偽りなしで、陽が落ち始めた空に一際強く輝いて見える。
それを撮影しようとして何度も失敗したけど、風の無い日に三脚でしっかり固定して撮ってみたら一応ぶれずに写ってくれた。
お星さん

それにしても、これじゃ良く分からんということでトリミング。

星が強く光を放ってるということぐらいは伝わるだろうか。
しかし、実際の金星ってのはどんな見た目をしてたっけねと思ってWikipediaを見てみると、トップに載ってるのはこんな写真。

イオニア・ヴィーナス1号が撮影したようだけど、地上からもデジ一を望遠鏡に繋げばこれくらいはっきりした写真が撮れるんだろうか。
試してみたいけど先立つものが無い><

金星あれこれ

  • 地球と姉妹にたとえられたり、硫酸の雨が降ってたりといった基礎中の基礎ぐらいは知ってたけど、知らない記述が多くて面白かった。
  • 地軸の傾きが178度で自転が他の惑星と逆回転。
  • 惑星記号が女性の記号♀を示すシンボルとして利用されている。
  • 日本書紀に出てくる天津甕星が金星のこととされてるらしい。祀られてる神社を尋ねてみたいけど東京には無いのか。
  • 枕草子に記述「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ*1。よばひ星*2、すこしをかし。」。学生の頃は「春は曙」云々を覚えただけで終わってしまったけどちょっと読んでみたくなった。

日面通過

金星の太陽面通過 - Wikipedia

金星の日面通過は非常に稀な現象である。近年では、日面通過が起きる間隔には243年の周期がある。8年をおいて2回対になって起きた後、121.5年と105.5年の長い空白期間がある。

何となく聞き覚えのある言葉だったけど、ここまでレアな現象だとは思わなかった。前回観測されたのは2004年。ニュースとしてあまり報道された記憶も無いんだけど、世間的には盛り上がってたんだろうか。
その日面通過が次に観測出来るのは2012年6月6日*3。その次は2117年12月11日。さすがに自分も土に帰ってるだろうから、2012年のチャンスは絶対に逃せない。日本からも見られるようなんで、晴れることを祈ろう。

金星と水星の同時日面通過

もの凄く興味を惹かれる現象だけど、「そのような現象が次に起こるのは69163年7月26日と224508年3月27日*4」とのこと。遠い未来の子孫、もしくは今の人類と断絶してても別の知的生命体が観測してくれることを祈ろう。

*1:夕星=金星

*2:流れ星

*3:2012年といえば金星・木星・月が並んで観測できるのも2012年3月。観測衛星PLANET-Cも2010年に打ち上げられて観測が続いてるだろうから、2012年は金星イヤーになりそう。

*4:こんなのも計算できるんですね。