『チェチェンへ アレクサンドラの旅』

チェチェン共和国のグロズヌイににあるロシア軍駐屯地で、部隊の一将校として軍務に従事するデニス(ワシリー・シェフツォフ)のもとに、祖母のアレクサンドラ(ガリーナ・ヴィシネフスカヤ)が会いに行く。7年ぶりに会ったいとしい孫を見たアレクサンドラは、もはやデニスは銃で人を撃つことしかできないのではと心配する。(シネマトゥデイ

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孫のデニス。駐屯地の兵士たち。市場で出会った老女マリカ。その友人。その子供。アレクサンドラと年齢も性別も民族も異なる様々な人物との対話を通して一貫して描かれているのは戦争に対する否定。
荒涼とした駐屯地。ボロボロに破壊されたアパートとそこで営みを続ける人々。ただの老婆でしかないアレクサンドラに占領下での暮らしからの解放を切に訴える青年。血が流れる戦場よりもはるかに雄弁に戦争の醜悪さが描かれている。
ドンパチしながら前に進むのもいい加減限界に来てると思うんだが。いつか人が争いを克服できる日は来るんだろうかね。