『チェ 39歳別れの手紙』

『チェ 28歳の革命』 - amesukeの日記
というわけで続きを見てきた。
カストロによる『別れの手紙』公開から始まって、ゲバラ家最後の団欒の後、ボリビアのジャングルで徐々に敗北へと突き進んでいく様が丹念に精緻に描かれている。ひたすら重苦しく、前作にも増して一見さんお断りな内容。
どうして武力闘争に固執したのか。キューバの閣僚としてもっとやれることがあったんじゃないか。最終的な目標を考えたら傷病兵とかはぐれた部隊とかは切り捨てて、一端ボリビアから退却することもできたんじゃないか。絶望的な行軍を追体験しながら色々考えた。
思い出すのは前作での「真の革命家は偉大なる愛によって導かれる。」という言葉。結局のところ困ってる人がいたら見捨てておけないということなんだろうけど、元から独り身の一兵卒だったならともかく、苦難を乗り越えて築いた家族との幸せを捨ててまでゲリラ戦に身を投じた理由足り得るものかと考えると、自身の理想に対する純粋さに目眩すら感じる。
その純粋さこそ彼がアイコンに昇華した理由なんだろうけど、生きて天寿を全うして欲しかったと思ってしまうな。まあ孫に囲まれてベランダで椅子に揺られて日向ぼっこする姿なんてのも中々想像しにくいんだけど。

そういえば

エンドロールで音楽が流れなかったけど演出?