はやぶさ・富士の旅・5日目

6時少し前に起床。名古屋駅を過ぎて車内販売が始まったとのことで、ぼんやり起きてはいたけど、同室の方が声をかけてくれたおかげでシャキンとできた。多謝。
窓の外を見ると朝焼けが始まった直後。
夜明けの風車

東を見ればアメジストやルビーやサファイアを溶かして流し込んだようなグラデーション。
朝の月

西には昨晩見た月がまだ残っていて、朝焼けを浴びて妖しく光っていた。
日の出と電信柱

空を眺めながらシャッターを切っていると、いつの間にか月が沈み、夜との境が消え太陽が朝を告げる。
富士尽くし

壮大な空の見世物が一幕を終えた後は朝ごはん。富士の中に並ぶ富士。
茶畑

静岡県内は行けども行けども茶畑が多かった。生産量日本一は伊達じゃない。
電線と富士山

そして街並みの向こうに現れたるは色々と日本一の富士山。
高速道路と富士山

富士山と新幹線

時に右に、時に左に。線路が蛇行しているので様々な角度から富士山が見える。新幹線では味わえない情緒がある。
富士山遠景

富士山

富士川橋梁を通過した辺り。空には雲ひとつなく、頂上からすそ野まで綺麗なラインを堪能できた。
根府川〜早川

神奈川に入り、自分にとってはお馴染みの撮影地となった根府川近辺の根ノ上踏切を過ぎると、右手には相模湾が大きく広がるポイントに。澄んだ空と山と海と。東海道線から見れる景色ではあるけど、高揚感の違いは九州から一つの列車に乗って進んできてるからだろうか。
平塚〜茅ヶ崎

平塚を過ぎる辺りでは最後尾から富士山が大きく見える。
一度撮影に訪れたポイントでもあり、その時のことを思い出しつつも、いよいよ旅が終りに近づいてきたことを強く感じさせられた。まだまだ乗っていたいと思いながら最後尾から座席に戻り、荷物を整理するうちに横浜到着。ここでもまた多くの人が待ちうけていた。
そして、いよいよ都内へ。別れを惜しみつつ寝台に横になる間に品川・田町・浜松町・新橋・有楽町といつも通る駅を過ぎ、徐々に速度を減らしつつ東京駅へ。旅の間、幾度となく聴く内に覚えたハイケンスのセレナーデを引き継いで最後のアナウンスが流れ、東京駅に到着。同室の方は下りのきっぷを買いに行くとのことで、ここでお別れ。
東京駅到着

ホームに残り、回送を見守る。
この18時間に対する感謝と50年間への畏敬の念を込めて。
陽光

ホームに降りると弁当売り場で行きに買えなかったさよなら記念弁当を見つけたので購入。そして記念グッズ売り場を覗いて、さて帰ろうかと言う段になって、さきほど別れた同室の方とばったり遭遇。下りのきっぷも無事に取れたとのことで何よりだった。そして今度こそ「良い旅を」と別れて家路に。家に帰って弁当を開けてみると、その中身ははやぶさ・富士の通る場所沿いの名物で、記憶を反芻しながら一つ一つ味わった。
ありがとう、さようなら

ありがとう、さようなら。