皆既日食の旅・予約

フェリー利用/テントサイト宿泊プランのコースNo.:B7-6で申し込んだ。
21日:鹿児島→奄美大島
22日:奄美大島で観測、終日滞在
23日:奄美大島那覇
という旅程で86,000円。安い!
かどうかはさておき、とにかく天気に恵まれることを祈る。超祈る。

日食の風景

だが、こうした苦労の見返りとして、わずかな時間ではあるが、宇宙旅行気分が味わえる可能性もある。皆既日食の際に肉眼で見える太陽のコロナだけでも、およそこの世のものとは思えない。

コロナは磁力線に沿って動く電子が発する散乱光からなり、羽根のようにフワフワと太陽を取り巻き、光り輝く。ギラギラとした夏の太陽光線と見た目は大違いだが、人を殺すほどの高熱とX線を発している。

また、日食は地球から離れたところで起きる非常に大がかりな現象なので、通常の空間感覚は覆されてしまう。日食時には、たいてい3つ以上の惑星が肉眼で見える。8月の日食*1では、水星、金星、土星、火星の4つの惑星が見えるはずだ。

日食を2度目に観測したとき、私は太陽と惑星の数々が揃う眺めに圧倒された。自分が今見ているのが太陽系の中心部だということが、ひしひしと感じられた。

通常と違い、まぶしく光り輝く太陽の光球が隠されているので、宇宙空間の奥行きがはっきりと認識できる。コロナが基準点の役割を果たすので、各惑星が地球から見て太陽の前にあるのか、後ろにあるのかがわかるのだ。学校の教室にある天体モデルを実物大にして2、3の天体を取り除いたような、スケールの大きい、機械仕掛けの図式が目の前に広がる。

少し頭を働かせれば、太陽系の大きさを実感としてつかむことも可能だ。ただし、頭が少しおかしくなったような気分になるかもしれない。

http://wiredvision.jp/news/200807/2008070423.html

*1:2008年の件