流星群の夜

オリオン座の夜

光害の少ない場所を探して歩けども。

歩けども。

歩けども光害からは逃れられず。

奇跡的に見えた一筋の流れ星。じゃなくて夜間飛行機。

そんな空でもオリオンは綺麗に輝いていた。

光害発生源の足元でも見えるんだから凄い。

結局この夜は天を切り裂くような光が一つ見えただけだった。
我ながら何を贅沢なって感は否めないけど、一つじゃなぁというのが正直なところ。

しし座の夜

雲の向こう、約束の場所で見えたとか見えなかったとか。
東京は挑戦権すら得られない曇り空。4半日後の昼は天高く馬肥ゆるような空になったのに。

しし座の夜2001

というわけで、自然と心は大出現の夜に飛ぶ。
1つ2つ…と数えるのが馬鹿らしくなるくらい無数の流れ星が現れた。最初は部屋の窓から見ていたけど、気づけば当時住んでいた寮の屋上に上って、雨のように降り注ぐ流れ星を眺めていた。中には筋状の流れ星に混ざって火球も。夜空全体を照らすんじゃないかというサイズの大火球まで出現して、思わず叫びそうになるのをこらえながら(深夜だからね)感動に打ち震えるまま夜明けを迎えた。