イングランドvsポルトガル

30分くらいまで見たところでここまでの感想。お互いシュート本数は少ない。昨日のドイツvsアルゼンチンを思い出すような試合。PK戦だけは勘弁な。何となくテレビの音を絞って音声はNHKのラジオ第一にしてるんだけど、若干映像より音声の方が早いのかなって場面が見受けられる。解説は加茂周。前にもまして喋り方がスローになってるな。つーかいつも深夜便を聴いてる人は嫌だろうね。
イングランドは4−1−4−1。ガリー・ネビルの復帰は好材料だけど、やっぱりチェコのそれとは違って美しくはない。底の部分はジェラードでも面白いと思うんだけど。攻撃にルーニーが絡むと楽しいけど、回数はあまり多くないな。やっぱ出来るだけPA付近でファウルを貰ってベッカムのFKにかけるしかないのかな。それかフランス的にルーニーを囮にして、ジェラード・ランパード辺りがオフサイドラインの裏を狙うかだな。
ポルトガルはデコがいないなりに良くパスを繋いでるけど、やはりタメが作れてないので単調。今さらだけど、ジョルジュ・アンドラーデは怪我? メイラがちょっと危なっかしいだけに気になる。パウレタは試合から消えてるな。C.ロナウドが自分でシュートを狙う場面が多いからかな。フィーゴのドリブルはいまいちだけど、サイドチェンジのパスは流石の精度。しかし時間が経つにつれて精度が落ちてきた気がする。やっぱ暑いからか。
44分。イングランドが絶好のチャンス。ベッカム得意の距離・位置だったけど、壁に当たってスローイン。前半ほとんど形を作れなかっただけに、イングランドとしては先制できれば大きかった。45分辺りにランパードがミドルで狙ったけど、リカルドがキャッチ。やっぱランパードに点が生まれないことにはきついな。
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地味な試合だ。激しくなる時間帯もあったけど、地味な展開に終始してた印象が強い。失点だけは避けたいからかな。
イングランドはなぁ。オーウェン一人が欠けるだけでここまで酷くなるとは思わなかったな。それとも実はスコールズがキーマンだったのか? しかもテリーが累積2枚目。まあソル・キャンベルが本調子なら問題ないだろうけど。
ポルトガルがデコさえ戻ってくれば素晴らしいサッカーが出来ることを考えたら、どっちに上がって欲しいかは改めて考えるまでもない。が、昨日の試合が頭を過ぎる。力を出し切れないままの敗退は避けて欲しいな。
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50分。イングランドは調子の悪かったベッカムを下げてレノンIN。本人としては本当に不本意だろうな。直後のCKでジェラードからランパードにいいボールが渡ったんだけど、フリーで受けたランパードは地面に叩きつけつつ宇宙開発。この試合まで無得点じゃなきゃ決めてただろうけどな。ベンチで泣いてるベッカムの姿が涙を誘う。
55分。後半はイングランドペースで動いてる。ミゲルが押し込まれてるな。こういう時はカウンターに要注意だな。マニシェが倒れてるけど、演技。こういうところはポルトガルらしい。で、イングランドはレノンが右サイドを突破して決定的なチャンスを作ったけど、ジョー・コールのシュートは枠外。こういうチャンスを幾つも外してると相応の結果が待っていそう。
60分。ポルトガルがキープしてるけどイングランドの守備ブロックを崩す動きが出来てない。そして小競り合いの中から相手の選手を突き飛ばしたルーニーが一発レッド。リカルド・カルバーリョを踏んづけたのも響いてあわせ技一本か? ここまで普通にしてただけに、こんな展開が待ってるとは思わなかった。審判も、割と激しいぶつかり合いでもカードが出さなかったし、その間にポルトガルパウレタOUTシモンIN。イングランドはFWがいなくなったからジョー・コールOUTクラウチIN。これはキツイ。
65分。イングランドは選手が苦境に陥ったところでサポーターが鼓舞するように「God Save the Queen」。熱いね。が、ポルトガルがチャンスを作り始めた。サイドチェンジで何回も振られると厳しいな。
70分。一人少ないイングランドが割りと攻めてる。やることがハッキリしたせいかな。90分までに決めたいのはイングランドだろうな。ポルトガルはシモンを入れたけど、あまり効果的でなかったような。前線の動きも減ってきた。ここでティアゴOUTウーゴ・ヴィアナIN。10番を付けてるけどルイ・コスタじゃないのが寂しい。
75分。ポルトガルは相変わらずイングランドを崩せない。マニシェが遠目から狙ったけど枠外。これで釣り出されるかな。一旦跳ね返された後に、ポルトガルのねちっこい攻撃。左右から攻める攻める。ヌーノ・バレンチが負傷してるから、この瞬間は10対10。しかもウーゴ・ヴィアナが右目を負傷してる。イングランドがボールを切らなかったけど、何とかポルトガルは守りきった。
80分。シモンとアシュリー・コールの1対1はコールの方に分があるな。ウーゴ・ヴィアナのシュートはGK正面。カウンターからイングランドはゴール正面でFK。ベッカムさえいればってことでカメラはベッカムを映してる。狙うのはランパードか? 普段なら決めるだろうけど、この大会はな…。ランパードのシュートはリカルドほぼ正面。弾いたところをレノンが狙ったけど勢いが無かった。イングランドハーグリーブスが良く動いてるな。この運動量は驚異的だ。マニシェがまた遠目から狙ったけど、折り返しのパスにいまいちタイミングが合わなかった。この選手は姿かたちといい、プレーぶりといい、遠藤の最終進化形って感じがする。
85分。フィーゴOUTエウデル・ポスティガIN。両チームのキャプテンが形は違えどピッチから消えた。ポルトガルは左右からクロスを入れる。一人少ないだけにこの攻撃はキツイだろうな。
90分。ロスタイムに入ってイングランドが攻勢。CKのチャンス。こぼれ球からハーグリーブスがいい動きを見せてチャンスを作ったけど得点できず。でも、ここで決めるというデターミネーションを感じる一連のプレーだった、ポルトガルはカウンターから形は作ったけど決定的な形には持ち込めず。最後に投入されたポスティガがいまいちフィットできてないのが痛い。そして90分が終了。
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イングランドはまだ1枚切れるのか。ウォルコット見たいけど無理だろうな。
ポルトガルはデコ依存症の重症ぶりが分かる試合。ついでに、フェリペがいなくなったらどうなるのかってことを考えると結構心配になる。
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延長前半開始。ポルトガルイングランドPA付近でボールを動かす。イングランドは硬い硬い。どんなに振られてもバランスは崩さずにこの局面を守りきった。イングランドはFKからCK。レノンがドリブルでキープしてチャンスを維持。奪われたけど、速攻は許さない。プレーに美しさはないんだけども、自分たちの力を100%出し切る姿勢がいい。デコ入りのポルトガル云々は関係なく頑張ってほしいと思える。
97分。ジェラードの強引な突破からFK。そこから一連の流れではむしろポルトガルの方が足に来てる選手が多かったような。後はクラウチに合えばってところだったけど、惜しかった。
99分。相変わらずポルトガルPA付近でボールを回すだけ。ミゲルもC.ロナウドもシモンも突破を許さないアシュリー・コールガリー・ネビルの硬さが目立ってるな。
101分。攻撃に関してはイングランドの方が形を作れてる。ポルトガルも速攻からいい攻撃があったけど、遅攻が出来ないのが致命的。デコさえいれば…。その後はロナウドの惜しいシュートがあったけど、そのまま延長前半終了。
延長後半開始早々にオフサイド。珍しいなと思ったら、この試合2度目だった。イングランドは0。直後にレノンがPA内で倒されたけどお咎めなし。まあそこまで悪質でもなかったからな。そしてポスティガのヘディングがネットを揺らしたけど、この試合3つ目のオフサイド
111分。リカルド・カルバーリョにイエロー。相変わらずイングランドの方が攻撃できてる。ルーニーがいなくなってからこんなに活性化するとは思わなかったな。ポルトガルは打開策が見当たらない。とにかく個人の勝負で勝てないことには始まらない。イングランドも無理はしないから速攻できないしね。ミゲルがいいクロスを送ったけど、そのまま外に。高さじゃイングランドに分があるかな。
113分。ポルトガルは横パスに終始。ミドルシュートもGK正面か枠外。テリーが足を攣ってる。さすがに今日は働きすぎだな。
116分。イングランドがカウンターから速攻を狙ったけど守備網にかかる。右サイドのレノンがフリーだったからそっちを使って欲しかった。イングランドはここでキャラガー投入? しかも下げたのはレノン。バランスを崩すにしては消極的に過ぎる気が。それともPK職人だったりするんだろうか。
121分。最後の最後でポルトガルが決定的なチャンスを掴んだけど、マニシェのシュートは宇宙開発。そして試合終了。しかし2日続けてPK戦を見ることになるとはな。
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C.ロナウドがフェリペのところに歩み寄ってなにやら話しかけてた。一番手にしてくれって言ってるのかな。こういう気持ちの勝負になると熱いフェリペの方がどちらかと言えばクールなエリクソンよりは選手を乗せられそうな気がする。
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ポルトガル1人目はシモン。ロビンソンの届かないところにしっかり決めた。
イングランド1人目はランパード。不調なだけに心配。セーブされた。
加茂さん曰くレフェリーが笛を吹いてすぐ蹴る人は失敗しやすいらしい。
ポルトガル2人目はウーゴ・ヴィアナ。逆に蹴ったけど、ポスト。失敗。
イングランド2人目は個人的にマン・オブ・ザ・マッチのハーグリーブス。リカルドが触ったけど、その手を弾いてゴールの中に。
ポルトガル3人目はペティ。ギリギリのところを狙ったけど、連続して外してしまった。
イングランド3人目はジェラード。ポルトガルは正念場。が、リカルドがセーブ。一歩も譲らない戦いが続く。どちらかが負けるのかと思うと泣きそうになる。
ポルトガル4人目はエウデル・ポスティガ。試合中は微妙だったけど、しっかり決めた。
イングランド4人目は途中投入のキャラガー。決めたように見えて。笛が鳴る前だったから蹴りなおし。位置が悪かったかな。リカルドがセーブして跳ね返りのボールがクロスバー。失敗。
ポルトガル5人目はC.ロナウド。イラン戦を思い出す。落ち着いて決めた。そして雄叫び。絵になるな。
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ポルトガルが40年ぶり準決勝進出。今日の試合内容からいえば、イングランドが勝って欲しかったという気持ちもあるけど、これでデコ入りのポルトガルが見られるなら、これもありかなと思う。
両チームともベストの状態でなかったというのが心残り。ベッカム、ネビル辺りは再来年のEURO2008辺りがラストかな。自身も含めてけが人続出で不完全燃焼に終わった今大会の雪辱を遂げて欲しい。