ドイツ大会終了

何とも感想のまとめづらい大会。
つまらなかったわけじゃないけど、面白くもなかった。
その理由はゴールが少ないからって一点に集約される。瞬間瞬間のプレーはレベルが高くて面白い時もあるんだけど、やっぱりサッカーはゴールが生まれてなんぼのスポーツ。それでもグループリーグの戦いは新興国の必死な戦いなんかもあって楽しめる時は多かったけど、決勝トーナメントに入ってからは壊滅的な試合ばかりだった。ベスト16以降は、その国の出身者でもない限り、心の底から楽しめたって人は少ないんじゃないだろうか。
面白かった試合を順不同で3つ選ぶと、アルゼンチンvsコートジボワールイングランドvsスウェーデンチェコvsガーナ辺りかな。チェコアメリカ戦で見せた最後の輝きは本当に素晴らしいものだった。そのチェコイングランドには万全なコンディションで戦って欲しかったな。
ガーナとコートジボワールは将来が楽しみ。と言っても、アフリカのチームだから継続的な強化は期待できないんだけど。それに今回出られなかったカメルーンとかナイジェリアもいるわけだし。しかし南アフリカで1枠埋まってることを考えると次回の予選は大変だな。アジアと0.5枠の争いになるんだろうか。
ヨーロッパ各国は、活きのいい若手が多くて結構将来性がありそうだし、2年後までなら今年の主力だった選手がまだプレーできそうだし、EURO2008は面白くなりそうだ。フランスは苦しいだろうけど。
北中米は正直アメリカが期待はずれだった。まあ死のグループってのは考慮する必要があるけど。メキシコは完成度の高いサッカーで楽しかった。次回はボルヘッティがいなくなって厳しいかな。そしてトリニダード・トバゴは嬉しい驚きだった。スウェーデン相手に0−0に持ち込んで、イングランド相手にも終盤まで粘りを見せた。これ以上を望むのは難しいだろうけど、印象的だったな。
アルヘンはいいチームだったけど、采配がなぁ…。敗退が惜しまれたチームNo.1かな。エクアドルは嬉い驚きその2だった。低地でも十分戦えるチームなんだな。そしてブラジル。日本以外でワーストチームを選ぶと断トツで1位。あれだけのタレントを揃えて、中身のないゲームを重ねて無駄に準々決勝まで進出した挙句、何の輝きも見せないまま敗退しやがった。
アジア勢は微妙。イラン、サウジ、韓国はそれなりに将来性を感じるけど、豪州が今を越えるのは難しそう。日本は今が底であると思いたい。少なくともチームワークとかそういう面に関しては底であるはず。
ベストチームは…難しい。それぞれ良かった点はあるけど、手放しで褒められるところは無かった。該当者無しだな。

MVPはジダン

決勝のあのプレーで脱落したかと思ったけど、それまでの働きが評価されたってことか。DF陣が活躍した大会を象徴する意味でカンナバーロブッフォンにあげてほしかった。

日本

最悪の一言に尽きる。