ポーキュパイン・ツリー

オープニングはゲストのロバート・フリップ御大。
客電が付いた状態でステージに上がったからローディーの人かと思ったけど本人だった。一人で何やるんだろうと思ったら適当に機械をいじって適当に興が乗ったら適当にギターを爪弾くと言うスタイル。信者と呼べるほど好きな人にはたまらないのかもしれないけど、私は気持ちよく寝られました。
そして若干のブレイクを挟んだ後にポーキュパイン登場。トゥールがちょっと前向きになった感じとかいったら根っからのファンには怒られるかな。日本デビュー盤となった『Deadwing』ではタイトル曲が一番好きだったのにそれをやらなかったのは残念。
でもまあそれ以外はおおむね満足。メインボーカル兼メインギターの人は年季を感じさせる巧さ。サブギター兼コーラスの人もキーボも過不足無く満足。ベースは音がにごっててあまり聞けなかったのが残念。低音のCがやたら胃に響いて気持ち悪かった。特にドラムの人は久しぶりに心底巧いなあと思える人の演奏が聴けてよかった。*1つーかフレーズの感じがもの凄くドリームシアターのマイク・ポートノイに似てた。むしろポートノイが彼の影響を受けたのか?
で、聞きながらなんとなしに思ってたんだけど、彼らの音楽ってちょっと遊びに欠けるのかなって気がする。真面目すぎると言うか。親しみ易さに欠けるというか。悪くはないんだけど、売れないんだろうなあって感じてしまった。まあ知る人ぞ知ってれば十分か。次来たらまた行くかも。つーかロバート・フリップが来なかったらもうちょっとチケット代金抑えられたんじゃないか? なんて思ってしまいました。

*1:ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの人たちも凄かったんだろうけど、普段聴く音楽とジャンルが違いすぎて分からん。