種子島・鹿児島・宮崎旅行記:6日目

飛行機は大体14時発。出発まで結構な時間があったんで有効に活用せねば…と考えに考えた挙句、以前「お元気ですか 日本列島」で見た築100年を超える嘉例川駅へ向かうことにした。

嘉例川

電車は特急「はやとの風」号。趣のある黒い外観と木の内装が快適この上ない。車窓から眺める桜島もおつなものだった。海岸沿いを離れると一転して山の中へ。このダイナミクスがたまらない。
そして電車はほどなくして嘉例川へ。

なるほど歴史を感じる建築物でした。特急列車も5分ほど停車するので、その間は撮影タイム。みな思い思いに記念写真を撮ってました。自分も含めてね。そのまま乗り続けたい気持ちもあったのだけど、せっかくだからと駅を見学。といってもまあ駅の外に出て、反対方向に向かう電車を見たりしてただけなんだけどね。
そしてちょっとダイヤを調べると、とりあえず折り返し地点までは進めるらしいということで、吉松駅までGO。当初行く予定だった霧島温泉駅は周囲にまったく温泉が見当たらず、足もないままこっちに来なくて正解だったなと。大隅横川駅嘉例川に負けず劣らず趣のある駅だったけど、Wikipediaを見てなるほどどという感じです。この駅では電車のすれ違いがあったんでのんびり電車の外に出て駅の撮影をしてたら、突然電車のドアが閉められて慌てて戻るなんてハプニングも。乗り合わせていた高校生たちに笑われてしまいました。運転士さんも人が悪いぜ。
そして吉松駅到着。きっちり料金を支払った後で再び嘉例川へ。こうして文字にするとなかなか不毛なことをやってますね自分。
嘉例川に戻ってほどなくすると、付近の温泉を巡回するバスに乗車。のんびりつかりたいところだったけど、時間がもうなかったので空港へ。そして無事に東京へと戻ることができたのでした。

振り返って見るに

6日間というか5日間とちょっとの九州東南をぐるりと回る旅。
種子島の星空、綾の吊橋の下に架かっていた虹などなど、それだけで旅の目的とも言えるような素晴らしいものにお目にかかったわけだけど、H-IIAロケットの打ち上げの前にはやはり霞んでしまうというのが正直なところ。あの光と音は何物にも代えがたい、言葉にしがたい何かがある。
旅の途中、色々と考える中で、一人でいることによって得られる自由と孤独は等価なのだろうかなどと中学生めいたことも思ったけど、実際のところどうなんだろうね。きっとすべてを共有できるパートナーを見つけることのできる人もいるんだろうが、残念ながら自分はそういった類の人間ではないらしいな。まったく人生とはままならないものだね。