ヒト皮膚細胞からES細胞

これまで再生医療で脚光を浴びていたES細胞には〈1〉人間に成長する可能性がある受精卵を壊して作るため、倫理的な批判を伴う〈2〉移植に使うと拒絶反応が避けられない――という問題があった。クローン技術を利用するクローンES細胞を使うと拒絶反応を回避できるが、材料となる卵子の確保が困難だ。iPS細胞なら、これらの問題をすべて克服できる。
 ただ、山中教授らが遺伝子の組み込みに利用したウイルスは、発がん性との関連が指摘されているほか、組み込んだ遺伝子の一つはがん遺伝子だ。移植後にがん化しないような工夫が課題として残る。

http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20071121ke02.htm

実用化に至るまでにはまだ大分かかりそうだけど、こりゃ凄い。つい最近サルで初めて成功したってニュースがあったばかりなのに、こんなに早くヒトで成功するとは。同時に日米2チームから発表されたってのが不思議なんだけど、お互い連絡取り合ってたのかな。反射的にファン・ウソク教授のことが頭を過ぎったけど、まあ大丈夫だよね。