ドリームシアター日本公演@日本武道館

去年12月31日の時点では新譜否定派→年明けてそろそろ来日か…→もう1回だけ聴いてみるか→中々悪くないな→やっぱ行くしかねーよな。ということで行ってきた。当日が売り切れてたらダフ屋かなって可能性もほんの片隅で考えてたけど、幸か不幸かまるっきり杞憂でした。客の入りは用意してた座席の8割〜9割ってとこだったかな? 平日の夜じゃここら辺が限界か。
ということで、まずはセットリストから。

1. 2007: An Ant Odyssey (intro video)
2. Also sprach Zarathustra
3. Constant Motion
4. Never Enough
5. Surrounded〜G.solo〜Surrounded
6. The Dark Eternal Night〜Key. solo
7. Lines In the Sand
8. Forsaken
9. The Ministry of Lost Souls
〜休憩〜
10. In the Presence of Enemies
11. Home
12. Misunderstood
13. Take the Time
〜encore〜
14.Medley:Trial of Tears
〜Finaly Free
〜Learning to Live
〜In the Name of God
〜Octavarium

まず不満から述べると選曲が微妙過ぎ。Misunderstoodとか何回かある公演のうち1回とかならありだけど、1回限りの公演なんで別の曲聞きたかった。Never Enoughも好きな曲ではあるんだけど、前回の来日で聞いてるんで、別の曲でも良かったかな。新譜中心に万遍なくやってるのに1stとAWAKEの曲がないのもマイナス。つまりScarredが聴きたかったんだが。日本は1回限りってことで特別なものを期待しすぎた分肩透かしを食らった感じ。
とまあ大小さまざまな不満はあったのだけど、トータルでの感想は見に行って良かったの一言。とりあえず1部のLines in the Sandと2部のHomeだけで十分元は取れた*1。最近の曲が昔の曲に比べると弱いという印象は拭えないんだけど、それが些細なことに感じられるぐらい上手かった。上手いということを突き詰めるとこうも凄いのか、と、改めて思った。
その新譜の曲も、ライブで目の前で演奏してるのを聞くとやはり印象が違う。前述したように凄すぎて笑いが止まらなかった*2。年々曲の難易度が増してる気がするんだけど、よく演奏できるよな実際。In the Presence of Enemiesなんか30分近くあるのに大したミスもなく演奏してた。ちょっと楽器をかじった身にとっては化け物だよ本当に。
昔懐かしいSurroundedはニコニコ的に言うと原曲レイプなアレンジだった。コンパクトにまとまった曲を完全に破壊してイントロ・中間部・アウトロにそれぞれ長尺のギターソロ。それでも総じて印象が悪くないのは、そういった不満をねじ伏せてしまう上手さがあるんだよね。
同じく懐かしのTake The Timeはラブリエの見せ場ともいえるパートがすっ飛ばされてたのが非常に残念。ラブリエの調子が良かっただけになおさら。それこそ、ペトとジョーダンのソロを削ってでも聞きたかった。
ラストのメドレーは物足りなさはあったものの、何だかんだで楽しめた。好調なラブリエのFinaly Freeとか聞くと、今の状態でMetropolis2やって欲しいなと思う。In the Name of Godは前回の武道館を思い出して懐かしかった。というかあの鬼ユニゾンをもう1回生で見れると思わなかったので嬉しかったな。Octavariumは何度聴いても妖星乱舞に聞こえる。
もしかしたらもう1回アンコールがあるかなと思ったけど、すぐに客電がついて終了。普段なら東京か横浜でもう1,2回あるのにと思うと切なくて仕方ない。ツアーの最後にもう1回来て欲しいけど無理だよな。新譜出してツアーしてとなると、早くて2年後くらいかね。今日見てきたばっかだってのに、早くも待ち遠しい。

*1:この2曲のように、ペトルーシはスタジオで練ったら心底素晴らしいソロが弾けるのに、ライブだと早弾きばかりになるのが勿体ない。ジョーダンもMetropolis2のツアーで来た時は今でも忘れられないぐらい素晴らしいソロを聞かせてくれたのに、それ以降は今日のように力技が目立つのが残念。よく分からん楽器をいじるのもいいんだけど、ピアノ主体の旋律を聞かせて欲しい。

*2:Dark Eternal Nightは演奏もさることながら、メンバーが怪物と戦うアニメーションに笑った。ポートノイが唾かけるところとか良くできてたよ。Forsakenのアニメは普通によく出来てたと思う。