JOCがバスケ協会無期限資格停止処分へ

JOCが問題視しているのは、麻生太郎・元外相を会長とする次期役員人事を決めた2日の臨時評議員会。「役員選考はJOCの同意を得る」との申し合わせを破ったことに関して、石川会長代行は「ルール違反については謝罪した。ただ、ここまで重い処分を受けるべき事例なのか疑問がある」と語った。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/news/20080318k0000m050079000c.html

あくまでも強気なのは流石。女子代表も出場権を取りさえすれば五輪に出場できるわけで、今回のJOCの判断はナイスなんじゃないでしょうか。
今までの経緯はこちらにまとまってますね。

正常化なくして五輪派遣はない−。昨年3月以来、1年間にも及ぶ日本バスケットボール協会の混乱に対し、JOCは“伝家の宝刀”を抜く覚悟を示した。同協会幹部でさえ、混乱の原因を「協会内の権力闘争」と言ってはばからない状況を打開するには、「温情」はかえって逆効果になるとの判断だ。

http://sankei.jp.msn.com/sports/other/080312/oth0803122029007-n1.htm

現在に続く混乱は“3派閥”による権力闘争が主因。石川会長代行を頂点とする現執行部と、かつて男子リーグを主導した反対派の対立を軸に、中間派の女子Wリーグ関係者が絡んで多数派工作を繰り返してきた。

とにかく一度すべてリセットして再出発してほしいとは思うんだけど、五輪に選手を派遣できなくても執行部の懐は痛まないわけで。さらにダメージを与えるには文部科学省とかそのあたりに動いてもらうしかないんでしょうかね。

19日追記

常務理事会で決めた07年度の補助金の返還も、返還手続き上の問題で理事会に提案されず。結局、バスケット協会に下された実質的な処分は、08年度の交付金補助金の支給を一時的に見合わせるというだけのものになった。正常化を促進するために下した常務理事会の厳しい方針は、完全に腰砕け。23日には、正常化を期待されるバスケット協会評議員会が予定されている。

http://www.nikkansports.com/sports/news/p-sp-tp0-20080319-337284.html

というわけで日刊スポーツはかなり厳しい論調。補助金の返還は確かに求めたほうがよかったと思うけどね。選手派遣に関しては半分人質に取られてるようなもんだから仕方ないんじゃなかろうかと。