『ダーウィン展』見てきた

darwin2008.jp
文字通りチャールズ・ダーウィンについての展示。
ある程度のことは知ってるつもりで全く知らないことだらけだったんで面白かった。お祖父さんのエラズマスさんも*1チャールズの『進化論』と似たようなことは言ってたらしいけど、決定的に違ったのは観察が伴っていたかそうでなかったか。この場合どっちがどっちだったかなんて言う必要はないやね。
ビーグル号の航海に出たチャールズが、最初は初めて見るものに心躍らせて熱心に標本採集に励んでたのに、航海が5年も経つと早く帰りたくて仕方ない様子が人間臭くて面白かったな。家に帰ったときのメモには「嬉しくて気が狂いそうだった」とか書いてたそうな。まあよくそんな時代に無事に終わったもんだなと思うけど実際の事故率とかどうだったんでしょうか。
その航海が終わってすぐ『進化論』を発表したのかと思ってたんだけど、反発を恐れて理論をより確かなものにするために20年も研究続けてたみたい。それも完成したから発表したのではなく、ウォレスなる人が同じような内容の論文を発表しようとしてたから、色々連絡を取り合った末に共同で論文を発表したらしい。まあここら辺の話はウィキペディアさん見れば一発なんでしょうね。それにしても著作権云々でもめてる昨今、素晴らしい解決法じゃないですかって感じですよ。同列視できるもんじゃないでしょうが、ついついそんな風に思ってしまう。
インテリジェント・デザインの話も最後の方にちらっと出てたけど、何をふざけたことを言ってるんだねって扱いだった。まあ確かに世迷言にもほどがあるんじゃねって感じだけど、証明できないのが難点だね。万世一系とか言ってた日本がどうやって進化論を受け入れたんだろう…なんて話が山本七平の本にあったけど、どう答えてたのか忘れてしまった。イスラムでも保守的なところは否定してるみたいだし。なんだかねって感じになりますね。

とまあそんなことはさておき、以下個人的に気に入った展示ランキング

3.ガラパゴスゾウガメ:物心ついてから出会うのは初めて。寝てたのがちょと残念でした。
2.ダーウィンの子供の絵:フランシス君だったかな。野菜の上に乗って戦う兵隊の絵。やたら上手で驚いた。
1.ダーウィンの自筆書類:結構字の汚い人だったんだね。奥さんとかビーグル号の艦長はとても読みやすい字でした。

*1:兄も同じ名前だから紛らわしい