18きっぷの旅:上田・姨捨
砥石城跡
軽い山歩きになるので、駅前のローソンで飲食物を買いこんでから菅平方面行きのバスに乗車。運転手さんと雑談しつつ進むこと10分強。伊勢山で下車。
ところが、その買い物袋を車内に放置してしまってさあ大変。付近には自販機は見当たらず、進むか引くか迷ったけど、とりあえず標識に従って住宅地を進んでみると開けた場所に出た。
このあたりからも山道が整備されてたけど、裏道感がぬぐえなかったので車道に戻って道なりに進むと駐車場に出た。仮設のトイレにサマーウォーズのポスターが貼ってあって、ここがロケ地との案内が。振り向いてみると確かに街が見えるけど、ちょっと視界が狭かったので少し上の休憩所まで行くと街並みが一望出来た。
休憩所のノートにはサマーウォーズを見てきましたという人の書き込みが溢れてた*1。ここでしばらく休んだ後、山道を登るか暫く悩んだけど、ここまで来て戻るのも癪だなと思って進むことに。
最初はなだらかな山道。
そして急勾配に整備された階段状の道に。
最後は急峻な岩場に。
ひたすら登って山頂に到達。一味違った景色が拝める。
逆サイドは鄙びた農村風景。
登山コースはさらに続いてたけど、水一滴無いまま進むのは流石に躊躇われたので暫く休んでから戻ることに。熊でも出てきそうな山だけど、特にそういう話は聞かないし看板も無かったので大丈夫なのかな。下りる時は周囲を見る余裕もあって、林の中に目を凝らすと野鳥やリスの姿を見ることが出来た。
そして住宅街に戻り、バス停のある幹線道路へ。次のバスが来るまで暫く時間があったので、自販機を求め当ても無く歩く。都内では探さなくてもそこここにある自販機がどこにも見当たらず、結局歩くこと600mほど、西友真田店様の自販機でポカリにありつけた。人生で一番美味いポカリだった。かも。
伊勢山のバス停から西友まで歩く途中で面白いバス停を目にした。
伊勢山まで戻るのも億劫だったので、ここで待つことに。スルーされたらどうしようとドキドキだったけど、普通に止まってくれた。有り難や。
池波正太郎真田太平記館
ロケ地というわけではないんだけど、スタンプラリーのルートに入ってたんで訪ねてみたら定休日/(^o^)\
水曜日と祝日の翌日・年末年始は休館日なので要注意。
上田城址公園
立派な櫓門の前では真田十勇士顔はめがお出迎え。
11人グループだったら誰が幸村になるかでもめそうだなぁと余計な心配。
櫓門をくぐるとすぐに真田神社がある。
絵馬を見ると戦国BASARAというゲームまたはアニメのファンと思しき人が大勢来てる様子が窺える。雪村さんは随分イケメンだったみたいですね。
神社の奥はちょっとした高台になっていて、長野新幹線の橋脚が見える。
新幹線の時刻を調べて、すぐ来るようだったら待とうかなと考えてる間にポケモン新幹線が通過。
広角よりもう少しズームした方が良かったかもしれないけど後の祭り。そのまま待つような甲斐性も無いので早々に退散して本丸跡の広場に。そこで暫く蝉の声にぼけーっと耳を澄ませる。この場所で大規模な合戦があったのか…と思っても上手く想像できない。秀忠があっさり攻め落とせると思っても無理ないような、こじんまりした場所だった。
別所温泉
別所温泉駅までの往復乗車券と別所温泉共同浴場『大湯』『大師湯』『石湯』のいずれかに入浴できる入浴券が2枚セットになったお得な乗車券。
http://www.uedadentetsu.com/ticket/index.html
信州の鎌倉なんて呼び名もあるらしいけど、鎌倉っぽさはあまり感じなかった。むしろ湯河原とかの方が雰囲気が近いかもしれないけど、どのみち、どこそこのほにゃららなんて二つ名は逆に邪魔に感じる。
駅からまっすぐ歩いて、スタンプラリーのルートになっていた北向観音に。いつものようにとりあえず手水舎へ向かうと温泉が湧き出ていて驚いた。一口すくって飲むと、何とも温泉らしい体に良さそうな味わい。
北を向いているのは善光寺と向き合っているからとされ、「裏善光寺」と呼ばれる場合もある。善光寺が来世の利益、北向観音が現世の利益をもたらすということで善光寺のみの参拝では「片参り」になってしまうと言われる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E5%90%91%E8%A6%B3%E9%9F%B3
こんな言われもあるらしく、図らずも両方お参りすることになったのは善哉。
境内からの眺めも良かった。
そして清水寺チックな瑠璃殿なる建物。
下には松尾芭蕉や北原白秋の歌碑が並んでいた。不勉強なもので知らなかったけど、それなりに有名な場所だったのね。
その後温泉に浸かって、小さな食堂で馬肉うどんを平らげて、さあ上田に戻るかと言うところで地元の人に話しかけられてルート変更。疲れがたまってたからスルーしようとしていた安楽寺に行った。
安楽寺
静寂に包まれる山門。
こういう場所に来ると不思議と疲れが消えて階段を登るのも苦にならない。まあ8割がた登山靴のおかげかもしれないけど。
境内の奥には国宝に指定されている八角三重塔がある。四重塔に見えるけど、一番下は廂に相当するらしい。
正面から撮ろうと思ったら逆光で上手く撮影できないので、角度を変えて撮影しようと裏手に回って少し階段を登ったら、スズメバチ的な蜂が腹のあたりでホバリングを始めたので早々に退散することに。去り際に一枚パチリ。
もう一つ常楽寺という古刹もあったけど、時間と体力を考えて断念。別所温泉駅に戻った。
駅舎のすぐ外には1986年まで走っていたというモハ5252と5251が静態保存されている。
ちょっと手直しすればすぐに走りだせそうな雰囲気。実際は無理なんだろうけど。
そしてやってきた現役の列車に乗って上田へ。
ルート再考
本当はこの日で上田を後にして、飯山線と只見線経由で東京に戻ろうと考えていたのだけど、サマーウォーズのスタンプラリーが一つだけ埋まらないまま帰るのもなんか勿体ないような気がしたので、結局前日は曇っていた姨捨に行ってみることに。
姨捨
相変わらず雲は多かったけど、マジックタイムならではの茜が眺められて満足。
もう少し歩きまわれば良い撮影スポットも見つかりそうなんだけどなぁと思いつつ篠ノ井線の列車を撮影。
そして刻一刻と変わる景色をボーっと眺める。
駅から少し離れた所は街灯もなく、空一面の星が見えた。すぐそばの山を走ってる長野自動車道の明かりが無ければさらに凄いんだろうけど、まあ致し方ないところか。
もう少し待てば月の出も拝めたんだけど、軽装で秋の夜風を浴びてると、今流行りの新型インフルエンザ云々の前に普通の風邪でダウンしそうな気配が。駅のそばにコンビニとか便利なものはなく、自販機にはつめたい飲料しかなかったので、泣く泣く断念して月の出数分前の列車に乗って長野へ。
長野
春先に来た時は駅構内から善光寺関連の案内が賑やかだったけど、そのブースが取っ払われていて、土産物屋も既に閉店の時間で静かだった。