ヤクルト4-3中日/立浪ラスト@神宮
という試合を見てきた。
防御率No.1の中日・チェンvs1軍初登板初先発のヤクルト・山本*1の投げ合い。しかも中日は1週間ぶりということもあってかベストメンバーで望んだのに対し、ヤクルトは先日まで阪神とデッドヒートを繰り広げていたからか1.8軍のような面子。ということで、一方的な試合展開を予想してたんだけど意外や意外、山本が5回まで0封するナイスピッチング。6回に森野のタイムリーとブランコの2ランで3点失ったけど、先発としての役割は十分果たした。来季がちょっと楽しみ。とばかりも言えないんだけどね。阪神ファン的にはね。
一方中日は先日の横浜戦で見せた最優秀防御率→一応最多勝・吉見リレーが6回1失点。2人とも久々の登板で本調子とは言えない風だったけど、きっちりまとめる辺りは流石。イニングの合間に名古屋から上京したドアラが場内をわかせたり、6回までは完全に中日のゲームだったけど、チェン吉見の後を受けた山井が誤算で3失点。吉見の勝ち星をフイにした。そのうちデントナの2ランをめぐって場内が一時騒然*2。中日ベンチから選手が飛び出たり落合が選手を引き上げさせたりする場面もあって、どうなる事やらだったけど、判定は覆らず落合退場で試合再開。無理に個人記録を獲らせにいった報いと言えなくもないか。
そのざわついた空気が一変したのは8裏。中日が守備に着く際、和田のキャッチボールの相手をするは現役生活22年にしてラストとなる立浪。CSが進んでも神宮に戻ってくることは無い。レフトスタンドと3塁側からフラッシュの雨あられ状態だった。
そして試合はヤクルト1点リードのまま進み9回2アウト。平田に代打がコールされ、打席に立つのは変装した落合とかそういう展開はなく当然立浪。
ライトスタンドからも拍手や歓声が沸き起こる中、押本を相手にカウント1-2から振った打球はスタンドへ…突き刺さることなくフラフラと上がってセカンドフライ。
ゲームセット。とほぼ同時に場内アナウンスで立浪の今年での引退が伝えられ、宮本から贈られた花束を受け取ってベンチへ。
その後荷物を持って引き上げる際、レフトスタンドに寄ってお辞儀。三塁側とライトスタンド側へ向けても一礼し、去って行った。その一連の光景を見ながら、目頭が熱くなった*3。
のもつかの間、デントナのヒーローインタビューが始まるとさきほどまでの友好ムードが一転してレフトからブーイングの嵐。CSに向けて中日・ヤクルトともに負けられない理由が一つ増えた。のかな?とりあえず第三者的には面白くなってきた。ナゴヤドームでポール際のHRが出ないか楽しみだ。