雨後晴れ/普通/disappearance of 500"NOZOMI"

篠突く雨の朝。三寒四温てのは3月ぐらいの言葉だと思ってたけど、最近はそうでもないらしい。
というわけで500系のぞみ最終日。色々と迷った結果、当初の予定通りイトシア4Fのレストランへ行くことに決めた。開店10分ほど前に到着すると、既に先客が10名ほど来ていた。撮り鉄問題が取りざたされる昨今、「新幹線撮影の方はお断り」と言われてもやむなしかと思いつつ代替案も考えていたんだけど、撮影の方ですかとすんなり通してくれて感謝。
案内された席で同じように撮りに来た、若いけど撮影歴は自分より長い青年2名と合い席に。美味しいご飯を味わいつつ取り留めもなく鉄道の話をしてその時を待つも、雨は相変わらず強く降って止む気配が無い。その雨がテラス席にも吹き込んで、撮影のために立っていると手がかじかむほど。すると店の方が屋外ストーブを焚いてくれて、その心遣いがありがたく嬉しかった。撮影云々は抜きにしてまた行きたい。
そして12時10分過ぎ、最後の500系6Aが東京駅へ。

雨にも関わらず、交通会館屋上は人で溢れていた。
約10分後、最後の29Aが東京駅を出発。

先頭車両が交通会館に差し掛かった頃に汽笛というかタイフォンを1つ鳴らしてくれた。考えてみれば聞くのは初めてだったかも。
有楽町駅で待っている人もかなりいて、いつもなら特急にかぶられたりするのに、今日はチリ大地震による津波の影響で在来線がストップするというミラクルが。

500系が去っていくのと時を同じくして雨も上がり雲間から日が差し込んできた。ただの偶然と言わば言え、天を動かしたのだろうなと思う。割と本気で。
思い返してみれば、1月からずっと色んな場所に出かけて撮影していたわけだけども、一つの被写体とじっくり向き合うというのは中々に得難い経験だった。これがN700なら見向きもしなかっただろうなと思う。700や300でもここまで遠出するというのは考えにくいな。それだけ500系というのは被写体として魅力的な車両だった。。。と、過去形になるにはまだ早いか。いずれ山陽新幹線区間に乗りに且つ撮りに行きたい。それまでの間、暫くさようなら。13年間お疲れ様でした。