皆既日食×南アフリカW杯決勝

太陽系第3惑星における自然が生み出した最高のイベント(の一つ)とその星に生まれた人類が生み出したこれまた最高のイベント(の一つ)がバッティングするという何とも忙しい朝。
日食中継のUstreamに繋ぐとすでに大分欠けていた。


第2接触は試合前のはずなのに…と思ったらマンガイア島とハオ島を勘違いしてた。

体が2つあればヨハネスブルクイースター島に行きたかった。開始後は出来るだけサッカーを見るつもりが結局日食にくぎ付けに。
ニコニコでもミラー中継されいていたけど、意外と人数が少なかった。日本で起きないと興味を示さないというには勿体なさ過ぎる現象なんだけど。まあ人生のどこにプライオリティを置くかは人それぞれなんで仕方ないか。人のこと言えないし。

ここまで欠けると気温が下がってくる。
5分前。空気の読めない雲が横切るように。

フィルターを外してもこの状態。

流石に諦めかけたら…

ダイヤモンドリングの煌めきは見えなかったけど、皆既日食そのものは何とか見ることが出来た。この後は雲が横切って第3接触も見えず。
この時すでにイースター島では第1接触が始まっていたけど、中継開始まで時間があったので、ニコ生の話をBGMに流しつつサッカー観戦。
するといきなりもの凄いプレーが。
デ・ヨングがシャビ・アロンソのみぞおちにまさかの飛び蹴り。ボンヤスキーも真っ青。前半に1人退場者を出して試合を壊したくないという配慮からか、意図したプレーではなかったということからかイエローに留まったけど、レッドでも良かったような。
当然前半の感想はこうなってしまうわけで。
ハーフタイムにはセルジオ越後の素敵なつぶやきが。
恋ってのはあれぐらいガツガツ行くべきものなのか。でも行き過ぎてイエローやらレッドやら貰ったらやばいよね。
ハーフタイム終了頃には画像が切り替わってお馴染みの風景に。

最初にモアイを見たのはキン肉マンの映画だったような。
サッカーには負傷者がピッチで倒れてる時、相手チームが出したボールを返さないといけないという不文律があるのだけど、オランダは相手陣内奥深くでスローインになるボールを返して自分達のチャンスにつなげるという外道ぶりを発揮してくれた。恋は盲目。
ルーパスに抜け出したロッベンとの1対1を最後まで我慢して伸ばした足一本でセーブ。今大会はGKの活躍が目立ったけど、このビッグセーブはその象徴みたいなプレー。さすがは聖カシージャス
まさにどうでもいい呟き。
オランダのGKステケレンブルフもまた素晴らしいセーブを披露していた。
CKでドフリーだったのにヘディングが枠の外へ。緊張もあったのかな。
と試合にのめり込んでいると唐突に皆既日食数瞬前。慌ててUstreamをリロードするとハオ島の時の様な回線の混雑はなくすぐに繋がった。





第3接触終了。正直な話、映像で見るダイヤモンドリングはどれほど綺麗でも生で味わう曇りの皆既日食に及ばないところがあるのだけど、それでも太陽と月と自分と地球が当直線上に繋がる感覚が疑似体験出来た。@claviusさんには感謝してもしきれない。
次は2012年11月14日豪州ケアンズなど。アクセスもいいしこれは何としても行かねば。
試合に戻るとあわやという場面。
ドリブルで持ち込んだイニエスタが結局シュートを打てず。この大会は割とこういう場面が多かったんだけど、これがまさか複線になるとは(違
ベルカンプらがいた時代と今をつなぐ選手がこうして去るというのも感慨深い。
解説の山本さんが育成年代の優勝経験が勝者のメンタリティに繋がる云々という話をしつこくされていた。失礼ながら指導者として大成できなかった理由が分かったような。解説者としてはとりあえず間を覚えて欲しい。
なんて思ってたらオランダからついに退場者。審判が稚拙で試合を壊すということはよくあるけど、この試合に関してはオランダがあまりにも厳しく行きすぎた場面が目立った。恋は盲目again。
ゴール正面で得たFK。スナイデルが蹴ったボールは壁に入ったスペインの選手に当たってCK。と思いきやGKに。まあよくあることといえばそうなんだけど、その後のことを考えると…
ビジャが一列目の右サイドで張っていたイニエスタにパス→オランダDFがクリアミス→セスクが拾ってもう一度イニエスタへ→至近距離で放たれたシュートに反応したステケレンブルフの手を弾いてネットに突き刺さる。とまあもの凄いゴールだった。このうちビジャが送ったパスがかなり怪しく見えたんだけども、しっかりとゴールが認定された。それにしても、一昨年のCL準決勝チェルシー戦といい、ここぞの場面で決めてくれるさすがの男。これでもう誰にもイエニスタとは呼ばれないでしょう。多分。
スペインが悲願の初優勝。オランダは3度目の挑戦も涙。このオランダもブラジルも現実路線に転換してもタイトルに届かず、理想形には届かないながらも自分達のスタイルを貫いたスペインが優勝するというのは色々と考えさせられる出来事。
全ての試合が終わった今改めて感じるのは、やはり日本が絡むと他の試合とは一段違う熱があるなということ。まな板の上の鯉気分から勝利を掴んだカメルーン戦。格上に挑む昂揚を感じたオランダ戦。のるかそるかの勝負を制したデンマーク戦。そして新しい歴史に挑んだパラグアイ戦。今回は惜しくも跳ね返されてしまったけど、次のブラジルではベスト8に進んで欲しい。。。と大会前は考えもしなかった欲が。逆算すると目標は優勝と言っちゃうぐらいでいいのかも。とまあそんな先のことを考えるより、まずはJリーグを盛り上げていかないと。幸運にも助けられて舞い込んだこのチャンスを何とか次に繋げて行きたいね。