初登山

山梨県にある倉岳山という標高990mの山に登るため、早朝6時ごろに家を出て東京山梨の県境を越え梁川駅へ。登山といってもそこに山があるからというやつではなく、そこに撮影地があるからという我ながらどうかと思う理由。前日の運用から201系が大月まで行くという予想を立て、出発直後に201系運用のHPを確認すると確かにそうなっていたのでGO判断。ところが高尾を過ぎて念のために確認すると、運用に入っていないとの情報。進むべきか引くべきか、いっそ温泉だけ浸かって帰るかとも考えたけど、何となくここで引き返すのは悔しく思われたのでそのまま登ることにした。
駅から20分ほど歩いて登山口へ。登山計画書なるものを書いたのは初めてだった。登るに当たって登山記を色々と拝見した通り最初は沢伝いのなだらかな勾配。目線の高さにあるクモの巣が鬱陶しかったり、昨日の雨でぬかるんだりしていたものの概ね歩きやすい道が続いた。御岳山のロックガーデンコース辺りとそう変わらない雰囲気で*1、道の真ん中に現れたカエル相手にいいよーそのままーと心の中で声をかけながら撮影会する余裕があった。

登山道に入って1時間ほど、テーブルとイスが設けられていた場所で少し休みを取った。この辺りで沢とおさらばして本格的な山道に。道が険しさを増すと同時に体力も底をつき始めて、1m進むのに1秒はかかって10m歩いたら木につかまって小休止という有様だった。それでも最初に視界が開ける場所まで出ると、さらに前に進む力が湧いてくるから不思議なもんだね。分岐点になっている立野峠を過ぎるとまた平坦な道も出てくるんだけど、やはりそれ以外のアップダウンが厳しかった。そして頂上に至るラストの上りはまるで終わりが見えずにいつまで続くんだと辟易したけど、最後の10mくらいになるとそれまで木々に覆われていた頭上が青空に変わって思わず声が漏れた。そして登頂後は万歳。アクエリアスやらお茶やらがあんなに美味しく感じたのは初めてだったかも*2。しかし、手段のためには目的を選ばないというか、写真撮影のために山一つ登る程度の根性があるんだなと分かったのは収穫だった。その頂上で美味い空気を吸いつつ心行くまで眼下に広がる街並みや鉄橋をゆく列車を撮影した。

相当距離があるせいか、鉄橋を進む音も大分遅れて聴こえたな。ちなみに、この山頂からは富士山が綺麗に見えるらしいけど、その方向は雲に覆われて何も見えなかった。山頂では電波が通じたので、念のためにと確認してみると運用されているとの情報が。頃合いを見計らい、小一時間ほど経過したところで下山開始。
その下り道。舐めてたつもりはないけど、甘く見てたんだろうね。急坂になると滑り落ちないように踏ん張ろうとする分登り以上に足に堪えた。あと、下りの時だけカメラを首にかけてたのがボディーブローのように効いたなぁ。まあボディーブロー喰らったことはないから実際どんなものか分からないんだけど。体力がすっからかんに感じていても、蜂らしき羽音が耳元で聴こえた瞬間に加速スイッチが入るのも面白い経験だった。そうこうして、一番きつい道を降りた辺りで三脚を取りだして杖代わりに使用。せせらぎでスローシャッターを切るには便利だったけど、安定性には欠けるし普通の杖が欲しい所。一脚とかも代わりになるんだろうか。登りで見かけた机と椅子付近を越えてからはあと少しだと思い始めたせいか、写真を撮っていたせいか、登りより長く感じられた。というわけで下山時に撮った写真いくつか。
急坂。疲れたら掴まれる木があるのでまだマシな方だった。

なだらかな道。踏み外すとやばそげではあった。

杉の中に混じって生えるやたら立派な木。なんだろ。

太陽を求めてか大きく曲がって生える木も。逞しい。

高さ5〜6mほどの切り立った岩に群生する木々。もうちょっと場所を選びなよと。

下山後は勝沼ぶどう郷まで足を伸ばして温泉にでも浸かろうかと思ったけど、山頂で確認した運用情報に釣られて高尾へ。再び確認すると情報が修正されていたので、豊田の車両センターを車窓から眺めると停まっていたので直接会いに行ったというのはまた別のお話。

*1:と言って過去の日記にリンク貼ろうかと思ったら書いてなかった/(^o^)\

*2:同じようにどれだけ美味なんだろうと期待したランチパックを家に忘れたのは誤算だったな。