晴れ/微妙/テオ・ヤンセン展

二度寝三度寝と繰り返してようやく昼過ぎに行動開始したものの、昨日一昨日と同じく相変わらず寝覚めは酷い気分。なので御苑等で外を動き回るのは取りやめ、テオ・ヤンセン展へ行ってみることに。twitterで何度か目にして気になっていたら明日で終了だったのでギリギリセーフ。日本科学未来館に着くと日曜ということもあってか長蛇の列に。想像以上に知名度があったようでびっくらこいた。というのも失礼な話なんですが。
プラスチックで出来た骨組みの展示を見ていても何となく凄いなーぐらいにしか思わなかったんですが、科学コミュニケータの方の説明を聞いて初めて何が凄いのかが理解できたような気になりました。
よくロボットとの違いを聞かれるが、ロボットというのは目的があって、それに向けて最適な素材やプログラムが組まれていくもの。一方テオの作ろうとしているのは生命。目的があるからこういう素材を使ってこういう形状にしようというものではなく、ただ少しずつ進化していく…」といった説明だったような。生命を作るというところから言えば、もっと適した素材もあるようですが、プラスチックの骨組みをDNAに見立ててそれを受け継いでいくというのが一つのルールなんだとか。最終的には自分がいなくても動き続けるような生物を作るという目標はあるようですが、遠からず実現するのではないかと思わされます。
アニマリス・ヴァルミキュラス。

風が吹くと空気がペットボトルにたまって、3〜6ヶ月に一度15分だけ動くらしいです。人間の都合にとらわれないありようが生物っぽいですね。
実演を見せてもらったのがこの2体。


アニマリス・ユメリスとアニマリス・シアメシス。風食生物という名の通り羽根で風を受けて動き、余剰分がペットボトルにたまって動力になるんだとか。側面には触角があって、それが障害物を感知すると反対方向に動くというのは両者共通。ユメリスの方はその場にとどまる機構があって、シアメシスの方は水を感知するとその場から動く機構が備わってると解説だったよーな。実際に動く様子を見ると写真や映像で見るよりも当然ながら迫力があります。欲を言えば、ビーチアニマルの名の通り浜辺で動く姿を見たいところですが、まあ今日知ったばかりでそんなことを言うのも強欲に過ぎるというもんでしょう。とまれ、本当に面白い展示でした。テオ・ヤンセンさんに拍手。