映画 けいおん!

公開初日ということで見てきました。2回も。あ、興味の無い人は読み飛ばし推奨です。
TBSアニメーション・けいおん!公式ホームページ
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id339690/
まずはネタバレを避ける意味で深夜上映に。上映終了後には終電がとっくに終わって始発にも遠い時間にも関わらず、自分の見た劇場はかなり盛況でした。そんな訓練された人たちだから反応がとても良く、ネタシーンでは場内から笑いが響いて、映画というか皆でテレビを見ているような感覚もありました。実際映画というよりは、テレビシリーズの番外編を立て続けに見ているような感じで、映画ならではの2時間のドラマを求めている人や一見さんにはやや厳しいかもしれないなと。が、けいおんを2期通して見て好きになった人なら概ね満足できる作品になっているんじゃないでしょうか。原作で未消化のネタを盛り込み、アニメならではのモブの活躍があり、翼をくださいから天使にふれたよへの繋ぎもあり、意図して張った伏線を回収したというわけではないでしょうが、長年かけて播いた種が一斉に芽吹いて花開いたような感じで何度か胸にこみ上げてくるものがありましたよ。ロンドンに行った意味は…いつでもどこでも放課後ティータイムというのをより強く確認する舞台装置としてかな。いつものBGMがアイリッシュにアレンジされていたり、どこかで聞き覚えがあるような曲が聞こえてきたり*1、意外な面白さがありました。帰国後の教室ライブはさわちゃん先生の回想も含めて良かったなぁ。五月雨が終わった後は2期2クールOPのようにUtauyoが来るのかな?と思ったけどやっぱり彼女たちが演奏するには難しすぎたってことでしょうか。簡素なアレンジでも良かったかなと思う反面、原曲の雰囲気を壊すぐらいならU&Iの選択で正しかったのかなとも。唯と梓でU&Iのテーマにも会っていたし。そして天使にふれたよはやっぱ反則ですね。24話見直したら絶対泣いちゃうなぁ*2。そんな絶賛派としても、メイン5人の配分で明らかな偏りがあったのはやや残念でした。無理に見せ場を作ろうとするよりは、これがまだしも自然だったんでしょうか。欲を言えばブルーレイ特典マルチアングルでそれぞれの内面を描いて欲しいけどさすがにスタッフ過労死しちゃいますね。と、理想を求めればキリがないでしょうが、総じて2期の集大成としてよくまとまっていたと思います。仮に続編があるとしても3年2組の皆が出ることはもう無いわけで、ここで本当に一つの終わりが来たんだな…と思うと喪失感もありますが、やはりそれ以上に良い作品に触れることができて暖かさで満たされた想いがあります。素晴らしい作品を作ってくれたスタッフの皆さんに感謝。
で、2回目は何となく申し込んだら当選してしまった舞台挨拶回へ。テンション上がるのは分かるけど、ロビーで「けいおん最高!」とか叫ぶのはやめてほしいというか、おそらく一般の人ドン引きですよあれw。それはともかく、舞台挨拶ではメインの5人の声優さんと監督さんの作品への想いを聞くことができました。
映画『けいおん!』がついに公開!人気声優陣&監督が語る本作への思い!「見終わった後は、みなさんの『けいおん!』になっていくんだと思います」 - シネマトゥデイ
5人の中では澪役の日笠さんが一番場馴れしているというか、トークに余裕があるように感じました。そして5人の誰よりも監督が緊張してたのが面白かったですが、その中でも原作者への謝辞を述べてたのが良かったなぁ。誰の言葉か忘れてしまいましたが*3作品に関わった人の愛が詰まっているという言葉は本当にその通りだと思います。そんなスタッフを代表して登壇した6人へありったけの拍手を贈らせてもらいました。

*1:U2とかBEATLESとかなぜかUnicornとか…w

*2:どこからともなく「泣くぞ すぐ泣くぞ 絶対泣くぞ ほら泣くぞ」という声が

*3:サーセン>