金環日食2012

早めに床に就いたんですが、緊張のせいかあまり眠ることができず2時間ほどで睡眠を諦めて行動開始。赤道儀の極軸を合わせに外に出ました。直上には夏の大三角が見えていましたが、肝心の北極星の方向には雲が流れていて中々姿を現さず、結局場所を変えたりしている間に時間が過ぎ、そろそろ東の空が明るくなろうかという頃にセッティングが完了しました。と同時にISSが上空を通過。手持ちのカメラが無かったのでとりあえず思い切り手を振っておきました。
一旦宿に戻って腹ごしらえをしたり準備を整えて再出撃。東の空は雲が残っていて時折太陽を隠していましたが撮影には問題の無い状態。そして当地では6:19:52に日食がスタートしました。実のところ、一番テンションが上がったのはこの時だったかもしれません。金環食の最中は何をすべきか混乱してしまったもので。というわけで以下望遠と広角で撮った写真を。


手痛いミスもありましたが、概ね狙い通りに撮影することができました。限界線に近かったこともあってベイリービーズ?らしきものが写った1枚も。これは第3接触直後。

東京に残った方があるいは雲がかかったドラマチックな1枚を撮れた可能性もありますが、まあ言っても仕方ないことですね。極軸も合わせられなかっただろうし。決断は自分の選んだベストってえらい人も言ってました。というわけで自分なりに入念に準備して迎えた金環日食は無事に終了。暫くは気を抜けそう…ということもなく、金星の太陽面通過に金星食と続くんだから大変です。
そういえば「金環日食皆既日食と違って大して暗くならないから照度の変化に順応する人間の目には分からない」と言った風なもっともらしい話を散見していてそういうものなんかと思っていたんですが、はっきり分かるぐらい明るさが変化してついでに気温も変化したことは記しておきたいと思います。どこかから聞きかじった話を披露してただけなのかな?百聞は一体験に如かずってやつですね。