曇り後晴れ/普通/金星の太陽面通過

夜行バスで大阪に着いてみると、まさかの曇天。さあどうしたもんかなと色んなプランが頭をめぐる中、西の方から徐々に晴れ間が広がっているのが見えたので、当初の予定通り大阪城に移動。すると太陽が雲から顔を出したので急いで機材をセッティングして撮影。ちょうど第2接触の辺りでした。

先日の金環日食もそうでしたが、やはり最初に太陽に変化が見えた瞬間が一番興奮します。太陽と金星と地球と自分が一直線に繋がり、過去の観測者と今を生きる自分が同じ日面経過を見て繋がる。広い宇宙の中、長い歴史の中を生きているのだなという実感。
といった感慨はさておき、ここから約6時間半、長丁場の撮影が始まりました。しかし爺ちゃん婆ちゃんたちに望遠鏡をのぞかせてあげたり、ひっきりなしにやってくる雲のせいで設定を一々変更したり、赤道儀の追尾が天頂に達する辺りで機能しなくなったので手動で追いかけたりと忙しなかったので長いという感覚はありませんでした。
以下約1時間ごとの1枚。上2枚は赤道儀が効いてます。





第3接触ではブラックドロップ効果らしきものも写っていました。第4接触との間は撮影間隔を縮めてオレオール現象を狙ったんですが、薄い雲が通過したせいか撃沈。まあそれでもほぼすべての行程を撮ることが出来たので概ね満足です。できれば次こそは…と行きたいところですが、流石に後105年生きられる気はしません。続きは後の世の人に期待することにします。