国立科学博物館のこと

というわけで上野の国立科学博物館に行ってきた。地下鉄で上野駅着。ハード・ロック・カフェ・ウエノってなんで“UYENO”なんだろと思いつつ目的地へ歩く。途中、やたら人多いなとか思ったら動物園行く人多かったみたい。なんとなく動物園行きたくなったけど、そこはグッと堪えて科博到着。工事中だったせいか外に置いてあったクジラの模型がちゃんと見れず残念。追加料金払って「パール展」なんてのも見れたみたいだけど、あんまり興味なかったんでパス。
とりあえず「仁科芳雄と原子物理学のあけぼの」なる展示から鑑賞。湯川秀樹は流石に知ってたけど、仁科さんとか朝長さんとか、そういう日本の物理学の先達については全く知らなかった。けど、そういう人たちがボーアとか自分でも何となく知ってるような人たちと親交があったと知って驚き。興味ある人からすれば結構いい企画だったのかな。と言いつつも物理とかやってる今の若い子達がこういう展覧会見に来るのかなあとか思ったり。
そんでもって本館のほうは工事中なんで新館へGO。新館のエレベーターは駆動部が透けてて面白かった。1階は動植物の標本が並べてあって、自分的目玉はクジラの骨格標本。生きてるクジラもいいけど、骨になった姿、特に頭部の骨は神々しさを感じる。あと軽く驚いたのがアナコンダ骨格標本。蛇にも骨ってあったんだな。と軽く無知を晒す。
2階は科学技術の体験コーナーと展示コーナー。今日、何故見に行ったかと言えば、この階に小惑星探査機「はやぶさ」のモックアップが期間限定27日まで展示してあるから。おーこっから金属球打ち込んでサンプル採取するのかとか、25日は頑張れよとか思いながら眺めた。宇宙関連ではペンシルロケットとか宇宙実験・観測フリーフライヤなんてのがあって、へーこんなこともやってたんだねと関心しきり。他にもゼロ戦の1/1模型とか、ライト兄弟の複葉飛行機の設計図みたいのとか置いてあったな。どうせならゼロ戦よりライト兄弟の飛行機が見たかった。兵器にされる前の飛行機ってロマンの塊だね。
3階は探検コーナーと哺乳類+鳥類の標本コーナー。大きいスクリーンで映像流してたりしてたな。絶滅したフクロオオカミの標本は模型かな。サーバルとかカナダオオヤマネコとか知らない哺乳類も多かった。あとパンダって意外と小さいなって思ったんだけど、ジャイアントがつかないとこんなもんなのかな。そんで、この階の展示見て思ったんだけど、ヨーロッパ人つーか白人は動物殺しすぎ。白人さえいなければ地球は以外と上手く循環が保ててたんじゃないか。と暴言を吐いてみる。
次は地下1階。この階は恐竜の骨格標本コーナー。2・3年前に恐竜博を見に行ったのを思い出す。同じ階に特別展示室のスペースがあるせいか、標本の数が少なかったのが残念と言えば残念。どうでもいいけど、トリケラトプスの骨の外縁をフリルと呼ぶのはどうなのよ。
そんで地下2階。地球環境のコーナー、次の絶滅動物の骨格標本の展示コーナー、人類の歴史のコーナー。2番目のコーナーで魂抜かれた。何がいたかってアーケロンですよアーケロン。一言で言うと馬鹿でかいウミガメ。浦島太郎100人乗っても大丈夫みたいな。いや、そこまでは大きくないか。両脇にも大きな動物の骨格標本を吊ってたんだけど、もうアーケロンに釘付け。こんなでかいカメが生きて海を泳ぎまわってたのかと思うだけでもうたまらん。なんかFFⅢの最初のボス思い出すな。南極の風とかいうアイテムで倒したんだっけな。とかなんとか見惚れてるうちに後30分で閉館のアナウンス。
そんなわけで、地下3階へ。科博の活動紹介みたいなコーナーは華麗にスルーして、物質と宇宙のコーナーへ。ミクロからマクロへって感じでサイエンストンネル的な雰囲気だった。あまり時間が無かったので、じっくり見れず残念。初めて見る霧箱は新鮮だったな。でも実際あんなに宇宙線が体を貫通してるのかと思うとうへーってなるな。後は隕石もあったんで、触っていいものか迷ったけど軽くタッチ。やっぱ地球に落ちる時に燃えて隕石というよりは隕鉄になっちゃうものなんだろうか。
出口が混みあうのが嫌なんで、早めにエントランスへ。一頻りお土産コーナーを見て回って、ラピスラズリを買いそうになったけど、意味無いので止めといた。海洋堂製作の食玩のおまけっぽいやつもあったけど、サイズの割に値段が高いのでスルー。
行く前ははやぶさの模型だけ見てさっさと帰ろうと思ってたけど、なかなかどうしてどの階も楽しめた。これだけの施設がたったの500円で見られるんだから素晴らしいよ。まあ税金つぎ込んでるからかもしれないけど、これなら全然OK。これで本館の方も通常営業しだしたら一日掛けても見て回れないんじゃないか。いやー、ホント満腹満足。これからもちょくちょく行こうかな。