唐突だけど、音楽には季節性という奴があると思う。暑い時期はそれなりの、寒い時期はそれなりの音楽が聞きたくなる、といったような。勿論そんなもの関係なく年がら年中通して聞くような愛聴盤もあるんだけどさ。で、そろそろ寒くなってきたし久しぶりに聞くかって感じでCDの棚から引っ張り出したのがこれ。
夭折した天才、
ジャコ・パストリアスのライブ盤。1995年発売ってもう10年前か。早いもんだな。CD屋の推薦文に世界最高のベーシストって書いてあって、当時メタル命なベース少年だった自分は、これ書いた奴は
ビリー・シーンも知らないのか、どれ一つ聞いてやるよって感じで買って帰って聞いた。で、ぶっ飛んだ。それまで聞いたことの無いジャンルだっただけに、余計に衝撃が大きかったのかも。とはいえ、基本的にメロディーの分かりやすい曲しか聴けないんで、
ヘビーローテーションは「SOUL INTRO/THE CHICKEN」「THREE VIEWS OF A SECRET」「LIBERTY CITY」の3曲だけなんだけどね。「SOUL INTRO」が始まった瞬間、寒い外から暖房の聞いた部屋に帰ってきたって感じになる。これは他の2曲にも言えることなんだけどね。そんで「THREE VIEWS OF A SECRET」。これはもう無条件に心の暖かくなる名曲。
この2枚にも同じ曲が入ってるんだけど、一番好きなのは最初に聞いたこのライブ盤のバージョンかな。「NIGHT PASSAGE」のバージョンは、他の2つとはアレンジが大分変わってた気がする。なんで気がするかっていうと、金に困った時に売ってしまったから
_| ̄|○ 今度買いなおそう。勿論「WORD OF MOUTH」のバージョンもいい。やたらと緊張感の張り詰めた1曲目が終わって、この曲が始まるとものスンごい落ち着くというか、ホッとする。ていうかこのアルバムは本当に名盤。
無人島に1枚だけCD持っていけるとかいう状況になったら、最終予選進出は固い。でね、今さら自分がこんなこと言うのも憚られるけど、ジャコの本質はベーシストとして上手いのは勿論だけど、こういう曲を書ける作曲家としての能力なんだよな、きっと。ホント今さらだけどさ。でね、こんな人が酒と薬であっさりくたばっちゃうんだから世の中わからないなあ。勿体なさ杉。