本田美奈子さんのこと

今さらながら大分前に録画したまま放置してたテレ朝の「題名のない音楽会」の本田美奈子追悼SPを見た。で、本当に今さらながら惜しい人を亡くしたということが理解できた。柔らかいのに力強さがあって張りと伸びのある声。なんでこんな人がアイドルなんかやってたんだろうとか言うと言語弊があるかな。「つばさ」とか尋常じゃないぞ。サステナー使ってるわけでもあるまいに。オペラが本職の人でもなかなかいないんじゃないだろうか、って自分が知らないだけかな。錦織健とか布施明を向こうに回して一歩も退かない歌いっぷり。てういか布施明がこんなに上手い人だったとは。「Time To Say Goodbye」なんかサラ・ブライトマンに勝るとも劣らない感じだった。「ミス・サイゴン」の曲も期待してたとおりの素晴らしさ。生前に1度も見れなかったことが悔やまれて仕方無い。プッチーニの「私のお父さん」「誰も寝てはならぬ」日本語版も良かった。というか、「私のお父さん」の訳詞が今をときめく岩谷時子先生で、その関係にも触れてた。こないだの「女の一代記」シリーズで岩谷先生が出てきた時に、ちょっと検索したら両者の関係に触れてる記事があって、この番組を録画してたのを思い出したんだけどね。岩谷先生は本田美奈子さんのことを、本当に可愛がってたみたいで、追悼の言葉も贈っていて切ない。本当の親子じゃなくてもさ、子が親より先に死ぬほど遣る瀬無いことは無いよ。