シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ

音楽を通じて貧しい子供たちの健全な成長を図るという理念の下に設立されたオーケストラ。
詳細はWikipediaに。
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ - Wikipedia
その創設者とそこから輩出され世界的な名声を得た指揮者の言葉をメモ。

エル・システマ」創設者:ホセ・アントニオ・アブレウ

「私は音楽に触れることは人間としての「権利」だと考えています。
 世界中の子どもたちにとって本質的な権利なのです。
 その権利が保障されることで、芸術の魅力を知ることができ、芸術に携わる道も開けます。
 芸術を敬う社会で育つ子どもたちは人間の魅力を知ることができるのです。」

SBYO音楽監督グスターボ・ドゥダメル

「私も仲間たちもこの巨大で美しい「エル・システマ」によって生み出されました
 (この教育システムによって)新たな知識の領域を得られましたし人間として成長することができ、人生のビジョンを見つけることができました。それは他のすべての仲間たちにも当てはまると思います。犯罪の問題を抱えた若者やドラッグの問題を抱えた若者もいましたが、現在はその多くが更生し、音楽家や父親や大学生になっています。
 音楽は私たちの人生を変えるのです。アブレウ博士が言うように音楽は「権利」なのです。新しい世代の権利なのです。音楽の価値を理解することが重要です。音楽こそが社会を変えられるのです。」

「ウエスト・サイド・ストーリー」シンフォニックダンスからマンボ

ラベルとチャイコフスキーの重厚な曲*1に続いて飛び出したのがこの曲。

心の底から音楽を楽しんでることが伝わってきて、無性に嬉しくなった。「音を楽しむ」というのは当たり前のことだし、言葉にするのは簡単だけど、気づかない間に見失っていた本質に改めて触れることができたような時間だった。

ベルリン・フィルのワルトビューネ・コンサート2008」

世界最高峰の技術を備えた奏者達と、若く才気あふれる指揮者が互いを触発しあって、マッターホルンアコンカグアもエベレストも成層圏も何もかも突き抜けるような高みに達する演奏にただただ圧倒された。もう笑うしかないような素晴らしい演奏が続いて、最後の「ベルリンの風」が演奏される頃には、彼らの音楽に触れられることが幸せすぎて泣けてくるぐらいだった。この2つの動画を見てもらえれば自分の言ってることが比喩でも何でもないと分かってもらえると思う。
ドゥダメル指揮 BPO ヴァルトビューネ 2008 パート1 - ニコニコ動画
ドゥダメル指揮 BPO ヴァルトビューネ 2008 パート2 - ニコニコ動画

*1:荒削りで勢い任せなところもあったけど、ひとつひとつの音に対して真摯な情熱が伝わってくるような演奏だった。