奄美・沖縄の旅(1)東京から奄美大島へ

日本で46年ぶりとなる皆既日食。悪石島等々トカラ列島のどこかに行って観測したかったけど、ツアー料金の壁の前に軌道修正して奄美大島へ。羽田空港から鹿児島まで飛行機で移動。鹿児島からは10時間ほどの船旅という行程。飛行機で直接奄美大島に乗り込むツアーもあったけど、気づいた時には既に売り切れていたので未知の船旅を選択。どうせなら帰りは別ルートが良いなと思い、鹿児島に戻らず沖縄に向かうコースに。欲を言えば前日入りしたかったけど、NANO-MUGENがあったので、皆既前日の朝という微妙なタイミングでの出発となった。

鹿児島へ

5時頃に起床して朝一の電車でまずは羽田空港へ。途中浜松町でモノレールに乗り換えると、空はどんよりと重い雲が垂れこめていた。悪天候で飛べなかったらどうしようかと一抹の不安を抱えつつ空港到着。
離陸前

早朝にも関わらず結構な数の人がいた。久しぶりの空港なんで色々見て回りたかったけど、時間も無いので見学もそこそこに搭乗口へ。すると、金属探知機にベルトが引っ掛かってあたふたと対応。そんなどたばたを経て、ようやく飛行機に乗りこんだ。
乗りこんだはいいけど、まずは遅れてる乗客がいるから待つとのアナウンス。鹿児島空港から港への移動時間を考えるとさほど余裕が無いので、いらいらしながら待ってると今度は機体にトラブルが見つかったから飛べないとのアナウンス。目の前が真っ暗になりつつ機を降りると、代替機は定刻より1時間遅れで飛ばせるとのことで、船に間に合うかはギリギリのタイミング。それをただ待つわけにもいかないので、ANAの方に事情を話していると同じツアーの参加者の方が集まってきての話し合いに。JALの直行便があったので、そっちに振り替えてくれないかとも話したけど、そちらは定刻寸前で違うターミナルだったこともあってお流れ。鹿児島空港からタクシーを用意してもらうということで話が着いた。
空

そして定刻から1時間と少し遅れて羽田出発*1。飛行機の中でじたばたしても仕方ないので、窓か見える景色を撮影。。。とはいえ、出来ることはやっておかねばということで、スチュワーデスの方に事情を話すと、途中で前の座席に移動させてもらえた。話してみるもんだね。
鹿児島空港に到着すると、係りの方に誘導されてタクシー乗り場へ。いの一番に乗りこんで、近畿日本ツーリストの担当者と連絡を取りつつ港へ急ぐ。タクシーには同じツアーの参加者の男性と乗り合わせて、今朝のトラブルについて会話。「次からは前泊すべきだなぁと思いましたよ」なんて話を振ったら、「逆に遅れてもなんとかなるもんだから大丈夫だなと思いましたよ」なんて答えが帰ってきて、大人物ぶりにちょっと感動してしまった。実際その人の言う通り、フェリーの出発時間には何とか間に合った。
クイーンコーラル8

鹿児島〜奄美

船に乗り込むと桜島の雄姿に見とれる暇も無く出港。結局定刻より少し遅れての出発だったけど、船会社が人情味を発揮してくれたのかANA&KNTパワーが働いたのかは不明。前者でしょう。きっと。
航跡

何となく波に揺られつつ進んでいく帆船のような船を想像していたら、火力でがんがん進む快適な船だった*2。事前に酔い止めを飲んでいたおかげか海の男の資質があるのか船酔いも一切しなかった。
自販機

船の中を一通り散策して何が驚いたって自動販売機。そもそもあるとは思わなかったし、値段たるや東京の道端にあるのと変わらない1本120円。売店で売ってたおにぎりとかアイスとかもコンビニの低価格ラインと変わらない値段だった。当たり前のように市販価格より高値でジュースを売る映画館とか諸々はちと見習ってほしい。
なんて考えつつ、船内のレストランで昼食。昼のメニューはカレーオンリーだったおかげか、やたらと回転が速かった。食べ終えると朝からてんてこ舞いでここまで来た緊張が解けたのか、急に眠気が襲ってきたので昼寝。
1時間経つか経たないかのうちに起床。船内の冷房がよく効いていたおかげで目が覚めた。一応DSとか本とか暇つぶしアイテムは持ってたけど、そのまま室内に留まるのも勿体ないので、再び一通り船内を周った後で最上階の甲板に*3
航路風景01

航路風景03

思わず「見渡す限り空と雲と海と時々島」なんてハイクに書き込んでしまった風景*4
水平線に沈んでいく夕陽をずっと眺めていよう…なんて想像してたけど、見渡す限り雲の勢力圏だった。
船上の黄昏

まあ蒼い黄昏もまたをかし。
そして陽が沈みきった後、奄美に到着*5。波は終始穏やかで船酔いはなかったけど、晩御飯に頂いたレストランの定食が結構ボリューミーでちょっと胸が焼けた。

奄美到着:名瀬港→太陽ヶ丘公園

下船風景

下船すると、本土とは一段も二段も違う暑さと湿気。これが奄美かぁと長旅の疲れを忘れて興奮しつつバスの列に並びキャンプ地へ移動。ものの10分20分で着くのかと思いきや、1時間ほどかかった。途中何度かうつらうつらと来たけど、今寝たら後から寝られなくなるぞ頑張れ頑張れ頑張れと頭の中の修造の叱咤激励が聞こえて何とかこらえた。
キャンプ地に到着して、先に送っておいたテントと寝袋の入った段ボールを受け取る。往復便で頼んでいたので、復路について問い合わせると、そこからひと悶着あったのだけど交渉継続で流局。それからようやくテントを立てたのだけど、約一年ぶりということもあって、かなり苦労した。最終的には誰かに泣きつくこともなく無事完了。長い一日が終わった。。。なんて感慨にふけりたいところだったけど、テンションがおかしくなったのか中々寝つけず。結局2時間ぐらいしか寝れなかったように覚えている。

*1:トラブル発生時は2度と乗らねーとか思ったけど、短時間で代わりの飛行機を飛ばしてしまうオペレーション能力の高さは大したもんだなぁと感心しきり。

*2:まあ二等船室は大人一人が何とか横になれる程度のマットが敷き詰めてあるだけで、ちょっと驚いたけど。

*3:甲板は風がきつかったけど、考えてみれば時速40kmほどで疾走する物体の上に立ってるわけだから、風が吹きこんできて当たり前だわね。

*4:ドコモは常にアンテナが立ってた

*5:直前にクレーンゲームでポッチャマをゲットして嬉しかったけどこんなところで貴重な運を使って良いのか一抹の不安が。