携帯10年

今日はP208→P505iSH901iSという3機種と10年にわたって付き合ったドコモとお別れしてきた。
最初のP208にはカメラなんてついてなかったしネットはメールがようやくという状態。3和音の着メロでtake the timeのギターとキーボードのユニゾンとか色々作って遊んでたな。今から思えば携帯の機能なんてのはあの程度で十分だったのかもしれないと思ったりもする。
P505iSは初めてのカメラ機能付きの携帯。考えてみれば当時旅先で写真なんて撮ってんじゃねーよ目に焼き付けろよ原理主義だったamesuke君が初めて持ったカメラだったのかも。

この辺りが機能競争のハシリかな。同時に第2世代の終わりごろ。余談だけど加藤あいのCMがやたら可愛かった。505iSじゃなくて505iの方。
3つ目のSH901iSFOMAのサービスが本格的に開始されて初期の頃。携帯でテレビが見られるようになる前段階くらいの機種。携帯のカメラで300万画素という数字は結構衝撃的だったと思う。

これは当時すでに発売1年は経っていただろうか。型落ちしてて、一切付帯条件なしの0円で買えた。と思ったら1円で買えたらしい。当時の日記が出てきた。
P505is→SH901is - amesukeの日記
そう、この頃から4半期に一度は新機種が出るような感じで、ちょっとやり過ぎじゃないかと感じていた。そりゃ都市鉱山だなんて言われもするよね。同時にこの頃から詰め込めるだけ詰め込んでやろうというサービス過剰な感じがしてきて、凄いはずなのに没個性で魅力に欠けるという何とも言い難い状態に。WillcomW-ZERO3にはかなり惹かれたけど、その時点で機種変をするほどの動機づけには至らなかった。
というわけで、次第に新機種の情報から遠ざかって今のままでいいやと思うようになっていた*1。まあ単純に金欠という事情もあったし、携帯の画素数がいくら高くても素子の大きさとの関係も重要ということを知ったのも大きかったかも。
そこに登場したのがiPhoneFOMAの携帯の何をするにもモッサリした動作に比べると、iPhoneの軽快な動作は衝撃だった。
Apple - iPhone - amesukeの日記
当時の日記を見返すとまあいいから落ち着きなさいって感じだ。当初は国内発売されずに忸怩たる思いだった。
Nスペ「デザインウォーズ〜ケータイ開発の舞台裏」 - amesukeの日記
同年に放送された日本の携帯開発の舞台裏に関するNHKスペシャルの感想。相当印象が良くなかったらしい。この頃から新機種情報とも縁遠くなっていったみたいで、この日記の携帯タグも2008年を最後に消えてしまった。ドコモが900番台から型番を変えた時は期待したけど、中身は同じでガッカリした記憶がある。
2008年にソフトバンクからiPhone 3Gが国内発売。この頃はまだソフトバンクの電波に対する信頼度も低く、初期費用もそれなりのものがあったので様子見していた。そうする内にiPhone for everybodyキャンペーンなんてのが始まって、端末料金が分割される上にパケットの上限も低く抑えられて猫が獲物を狩る前のお尻を震わせる状態に。そこへ来て登場したiPhone 3GSがとどめだった。発売間もない6月下旬に購入。その直後こそ操作に戸惑ったものの、慣れた今となってはもう昔の携帯に戻るのは難しい。
それにしても何と言う変化だろう。10年前は通話と少しのメール程度だったものが、今や出来ないことを探すほうが難しいぐらいになってしまった。この分だと携帯が3D対応するのも時間の問題だろうし、カメラ機能もその内一眼レフやハイビジョン並みのものが搭載されたりしてね。翻訳アプリもあるなら、異なる言語の通話が自動的に翻訳されるのもそう遠い日のことではなさそう。
そうした現在の延長線上の進化とは別に次のブレークスルーが起こった時に社会がどう変化していくんだろう。この10年の変化は大いなる巧妙をもたらしたと同時に大きな影も落とした。まるで想像もつかないけど、次の10年は負の部分がなるべく少なくなるような発展を期待したい。

*1:とはいえP505iは全ての機能が詰め込まれている上に見た目もそれなりでくらっときたなぁ。