2010年相模原キャンパス一般公開

宇宙科学研究所の一般公開。素人には敷居が高く感じられたりタイミングが合わなかったりで行けなかったんだけど、今回は目玉が目玉だけに何とか休みを工面して行ってきた。要するにニワカですサーセンw

午前9時半ごろに着くと既に何重にもとぐろを巻けそうな長蛇の列。ちょうどバス停の辺りからスタート。
川口教授講演に並ぶべきか迷っていると、すぐに@Hayabusa_JAXAから整理券配布終了のお知らせが。カプセルよりもむしろそちらを見たかっただけに気落ちしてしまったけど、何とか気を取り直して列に並び続けた。

道路に突き当たったところで折り返して出店ゾーンに突入する頃には10時を過ぎていた。はやぶさならちょうどタッチダウンした辺りかなとか益体もないことを考えていると素敵なせんべいが。目に留まったと思っていたら既に買っていたポルナレフ状態。

11時過ぎに博物館の入り口に着くと、当然のごとくHBTTEは最後の回まで売り切れ。
そしてようやくにしてはやぶさのカプセルと対面。ヒートシールド突入時の高熱に直接晒された側は縄文土器のように変色していた。背面に関しては焼け焦げてないように見える部分も。ヒートシールドの鏡にうつされた内部を見るとピカピカで、パラシュートや内部の機器も再利用できそうなレベル。新品みたいだろ…嘘みたいだろ…それ、再突入したんだぜ…と思わずR30ネタが浮かぶ。見てる最中よりもむしろ見終えてから、再突入時の映像で見た流星と重なって震えが来た。

川口教授の講演会場は満員だったけど、そのすぐ外にテレビがあってちょっとしたPV会場に。
方々で語られているだろうけど、カプセル開発メンバーが自分達の名前をカプセルの内側にはりつけていたのを知った時は妬ましかったという話が面白かった。はやぶさ2はリエントリーさせずに地球から150万kmのラグランジュ点(L2)に投入する予定だとか。wktkですな。

会場の外からチラッとだけ尊顔を拝謁できて重畳至極。
中で話聴けた人が羨ましいやら妬ましいやら早朝から並んでお疲れ様やら。

ISASキャンパスに移動。第1会場は行列が出来ていたのでとりあえずすっ飛ばして第4会場へ。
右手は言わずとしれたイカロス君(の1/4)。
奥にはSPRINTシリーズの標準バスの機械試験用モデルが。
404 File Not Found | 宇宙科学研究所
その手前の机には小型月実験機SLIMの模型も。その場にいた方は、皆SLIMを撮るけどSPRINTの方に注目して欲しいと仰っていた。

イカロスジャンパーとストラップの着こなしがおしゃれ。
DCAM1/2は傍から見てると簡単に成功したように見えたけど、あれほど上手くいくとは思わなかったという話が聴けた。それから、当たり前ながらイカロス君本体が方向転換したらそれっきりだとも。

イカロス君の顔がある部分。ちょこんと飛び出してるのはアンテナ。ハイorミドルのどちらか度忘れした/(^o^)\

みっちーさんのグリグリやアップルのアンテナでおなじみ?電波無響室。
JAXA|「みちびきさんに聞いてみよう」〜みちびきFAQ〜
はやぶさカプセル回収に使われたアンテナが設置されて実演も行われていた。左にあるのはSPRINT-Aのアンテナ測定用モデル。

水星探査計画ベピコロンボのMMOに搭載予定のハイゲインアンテナ。
JAXA | 国際水星探査計画「BepiColombo」/水星磁気圏探査機「みお」(MMO)
小さいアンテナがびっしりと寄り集まって一つのアンテナになっているそうな。
2013年にソユーズで打ち上げて2020年に水星に到達予定。あかつきは打ち上げから到達まで1年かからないし、何となく太陽の側に向かって飛ぶんだからあっという間なんじゃないかと思ったらそういうものでもないらしい。

人工衛星の姿勢制御と試験設備についてのコーナー。手前に鎮座してある物体はあまりにも堂々としてるもんだから逆に尋ねるのを忘れてしまった。手前にあったパネルにはASTRO-Cとあったような。
奥にある銀色のドーム状の建物は外部の時期を遮断した実験ができるらしい。そのほかロケットや衛星の姿勢制御に関する大掛かりな装置が手狭に並べられていた。元々はもっと余裕をもった作りになっていたけど、衛生状態がさほど求められないこの場所に集まって来たらしい。ちなみに奥のテーブルにははやぶさのサンプルホーンのモデルも置かれているそうな。

第5会場に分解して据えられていたM-Vロケット。
近くにいた関係者風の人に素人質問飛ばしたら、その相手がそのまま前に出てイプシロンロケットについて講演を始めた時は、穴ならぬフェアリングの中に隠れようかと思ったね。

世界一の性能を目指すと語った時は集まった聴衆からどっと拍手。先々を見据えて開発を進めて行くことやチーム作業の大切さなどを語っておられた。最後のQ&Aコーナーで内之浦種子島のどちらから打ち上げるか決まっているかという質問が出たけど、センシティブで答えられないとのこと。もっと上の方で駆け引きがあるんでしょうなぁ。

M-Vフェアリング内部。こっそり隠れて打ち上げられたい。
第5会場にはそのほか大気球や太陽発電衛星などに関する展示も。再利用ロケットのスタッフが来てたシャツがおしゃれだったので、いずれ商品化して欲しいところ。

第1会場に戻って普段上がれない2階から思う存分はやぶさを撮影。
太陽電池パネルがくすんで見えたのは照明のせいかな。

行列はそれほど伸びてはいなかったけど、その代わり途切れることもないような状態でさすがの人気ぶり。

第1会場2階はいわゆる天文衛星三羽ガラス「すざく」「あかり」「ひので」などについての解説コーナー。
で、上の写真は現在計画中の赤外線天文衛星SPICA。
次世代赤外線天文衛星 SPICA
太陽や地球の影響を出来るだけ受けずに観測するためにラグランジュ点に投入予定らしい。
ラグランジュ点と聞くとにわかにSFめいて聴こえてくるから困る。

第2会場のあかつきコーナーも大盛況。
各種実験が行われていたようだけど、あまりにも人口密度が高く暑過ぎたので駆け足になってしまった><

はやく準備の2文字が外れますように(−人−)

ここで一端博物館に戻って講演を聞いてみることに。すると、どうも考えていたのとは違って子どもたちの質問コーナーになっていたけど、子どもらしい素朴な質問ばかりで、これはこれで楽しかった。

パネルが壊れるハプニングがw
途中入場途中退出となってしまったけど修了証が貰えた。ありがたや。

せっかくなんで写真の写真。すでに16時近くになっていたけど、それでも行列が途切れる様子はなかった。

はやぶさは模型も大人気。

あかつきとイカロスも肩を並べる人気が出て欲しいもんですな。

第1会場にとんぼ返りして星の王子さまキャンペーンセットをパチリ。いつも飾られていたリポビタンDがこの日は無かったような。

ミネルバさんもパチリ。たった1枚はやぶさの写真を残すとか物語性がありすぎて困る。
ISAS |分離後の「ミネルバ」が「はやぶさ」を撮影

いつも撮れるアングルだけど撮りたくなる。
@Hayabusa_JAXAの中の人で有名な?IES兄が相変わらず素晴らしい喋りを披露していた。何十年か後に退官したら的川先生的ポジションで宇宙広報に携わって欲しいと勝手な願望が。

はやぶさの奥にはイカロス君コーナー。当初は木星スイングバイを利用してトロヤ群の小惑星を目指していたけど、50mの膜を展開するのはいきなりではハードルが高すぎるということでイカロス君誕生の運びとなったとのこと。大元のモデルもおかれていたけど、ケースに入りきらないとのことで大分省略された形になっているそうな。そして打ち上げ年度が2011-12になっていて、ここ直さないとまずいですねーとも。それにしてもスケールの壮大なこと。

イカロス君とDCAM1ちゃん&2君との話は涙を禁じ得ません。
http://www.jspec.jaxa.jp/ikaros_channel/bn008.html

イカロス君の真ん中部分と一片を伸ばした図。
開発に携わった方がそこかしこに。専門家が自分達の研究について詳しく語ってくれるもんだから面白くないはずが無いよね。来年からも何のかんのと理由をつけて通うことになりそう。

通り抜け禁止の場所にはイカロス君ならぬブラックイカロス様が。
誰かのいたずらと見せかけて公式というのが恐ろしいw

終了間際、最後にもう1枚だけはやぶさをパチリ。
改めて、おかえりなさい。

戦利品


当日会場で配布されていたファイルを閉じるバインダー。
ファイル自体はこちら自体で閲覧可能になっとりますな。
ISAS | ミニミニ図鑑(2010年版) / JAXA相模原キャンパス一般公開

twitterでおなじみのアイコンがプリントされたマグカップ
夜側にイカロス君とあかつき君も。

はやぶさおかえりせんべい。これを食べるのは気が引けるw

ミニミニ宇宙学校の修了証書。ちょっと嬉しい。

勢いで買ったピンバッジとストラップ。
未だに使い道が定まらぬ/(^o^)\