曇り時々雨/微妙/映画デー

昨日に続いて冷たい雨ぞ降りしきる1日。月と金星が並んでいる写真を撮るために早起きして窓を開けたら曇り。即座にまわれ右して布団に戻ったら危うく遅刻寸前で少し焦るはめに。際どいところで回避できたからよかったものの、人生どこにどんな落とし穴があるか分からないから警戒を怠ってはいけませんね。というわけで昨日今日見てきた「マクロスF」と「英国王のスピーチ」の話。ネタバレなのでこれから見に行く方は回避推奨です。

マクロスFサヨナラノツバサ

超時空七夕ソニックを見に行く→マクロスの曲いいね!→前作「イツワリノウタヒメ」見る→TVシリーズ見るという順序でのめり込んだ本シリーズ結びとなる1作。あらすじが知らない人には暗号状態なので解説を。

人気SFアニメ「マクロス」シリーズで、2009年に公開されて大ヒットした『劇場版マクロスFイツワリノウタヒメ〜』から続く完結編。軸となるテレビ版ストーリーを大幅に改変し、二人の少女の歌声に秘められた謎をめぐる死闘を描く。監督は、テレビシリーズ第1作目からスタッフに名を連ねる河森正治。「マクロス」史上かつて類を見ないハイクオリティー映像で繰り出される激しいメカアクションと、テレビ版とは異なる新たな結末は必見。

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id337955/

とりあえず1度見ての感想は…何とも感想に困るというもの。とりあえずランカの新しい歌「虹色くまくま」のステージは掛け値なしに楽しく、シェリルが終盤で歌う「ノーザンクロス」は魂をわしづかみにされるほどの力を感じました。それだけで見に行く価値は十分あります。総じて菅野さんまじ天才ってことです。ライブシーンだけ編集してフィルムコンサート的なものがあったら行っちゃうだろうなぁ。
ストーリーはというと、TVシリーズ26話を下敷きにしながら映画2本でそれを再構成するのは大変な作業だな…と。アルトとシェリルの過去話、ランカの告白、SMSが最後の決戦に至る展開、オズマの不死身っぷり等々がえらく強引に感じられました。ミハエルが生き残ってくれたわりにTVシリーズより目立ってなかったのが残念。グレイスが救済されたのは○。TVで答えを出さなかったアルト・シェリル・ランカの三角関係に答えを出したのは1歩前進でしたが、その割に最後の最後がもやっとする終わり方だったのは少し残念。いや、答えは出てるのかもしれませんが、あのラストをそのまま受け入れたら余りにも救いがないだろうと。3部作でもう少し丁寧に描く時間があれば…ってそれを言っちゃおしめぇよなんですが。とりあえずもう1回見に行こうか検討中。

英国王のスピーチ

近場でREDが無かったのでという消去法で選んだら、笑いあり涙あり。アカデミー賞作品賞は伊達じゃないなという映画でした。

幼いころから、ずっと吃音(きつおん)に悩んできたジョージ6世コリン・ファース)。そのため内気な性格だったが、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)はそんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを命じる。ジョージの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、スピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていくが……。

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id338127/

ジョージ6世が吃音に悩んでいなかったら。エリザベスが夫を支える献身的な妻でなかったら。ライオネルが王族の人間を一人の人間として接するような人間でなかったら。エドワード8世、ジョージ5世、ウォリス・シンプソンがそれぞれ彼らのような人間でなかったら…。人間関係の偶然がとても面白い。歴史の表舞台を織り成す偶然と必然の境目について考えてしまいます。そして人間性を歪めてしまう王室というシステムについても。つくづくエリザベス2世という女性は大人物だなと思わざるをえません。