晴れ/微妙/Hayabusa

今日も文句のつけようがない晴れ。先月のおかしな天気も思い出そうとすれば思い出せるけど、意識しなければ既に記憶から薄れかかっているのは時間の作用なのかただの劣化なのか。
それはともかく、今日は小惑星探査機はやぶさが宇宙に飛び立ってちょうど7年目の記念すべき日。

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)

というわけでパラパラ読み返してみるとペンシルロケットから始まってはやぶさに至るISAS系宇宙開発の流れが追えて面白い。なんて言いながら、肝心のはやぶさ打ち上げ時はコロンビア号のこともあってかちょうど宇宙に対する興味が一番薄らいでいる頃でとんと記憶にないのだけど。地上波でそうそう取り扱われていたような記憶もないな。2005年にイトカワ近傍へ到達して降下リハーサルを繰り返している辺りからそんな面白いことやってのか…と追いかけるようになったんだよなぁ。当時の日記を見ると、理解不足が目立って泣ける。地球から3億km彼方のイトカワにたった一つはやぶさが落とす影の画像も今ならどれほどのことなのか理解できる気がする。
その困難と驚きに満ちた旅路はWikipediaが詳しいのでとりあえずはっ付けてしまう。
はやぶさ (探査機) - Wikipedia
傍目にはもうダメかと思われるような状況に何度も遭遇しながら、そのたびに乗り越えて今まさに地球へ帰還しようとしている。記憶に新しい昨年11月のトラブルを乗り越えた際はいい年して泣きそうになったよ。ボイジャーやパイオニアやスピリットとオポチュニティがそうであるように、機械に魂が宿っているという思いを禁じ得ない。神業的運用や万が一への備えなどの努力に敬意を踏まえた上で尚強くそう思う。
地球帰還と消滅が同義であることの懊悩を感じたりもするけど、それは単なる一ファンの自分以上にプロジェクトマネージャーの川口教授の綴られた名文が全てを表してくれているので再読。
関係者からのメッセージ│はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン
そして涙。
帰還まで1月と4日。豪州はウーメラに落ちた卵がはやぶさ2や更に先の未来を孵してくれることを祈らずにはいられない。

全天周映像HAYABUSA予告編(2:21)*1


はやぶさ映画 比較と感想

宇宙版プロジェクトX 小惑星探査機はやぶさ(1of3)

小惑星探査機「はやぶさ」物語〜祈り(1of4)

*1:以下動画リンク