曇り/普通/back to the earth

今日も空が一面雲に覆われて太陽が顔を出さず、だったら俺も家から出ねーよと言いたくなるような肌寒い一日。ではあったけど、先日触れたはやぶさの映像を見てきた。上映は26分の短縮バージョンと43分のフルがあって、今日見てきたのは当然後者。
相模原市立博物館トップページ
場所はJR淵野辺駅から歩いて20分ほどの相模原市立博物館。上映まで少し時間があったのでさくっと館内を見て回ると、常設展は無料というのが信じられないほど立派な展示になっていて、どうやって元を取っているのか非常に気になる。一通り眺めた後でロビーに戻るとちょうど出来ていた列に並んでプラネタリウムへ。ここだけ料金が発生して大人は500円。それにしても安い。
というわけで上映開始。

上映終了。
いやぁ・・・泣いたね。
じわっと目がしらに浮かぶだけじゃなくてポロっと落ちてしまったね。
ほんとに素晴らしかったので、見に行ってほしいとしか言えない。用事があるから無理?それより100倍ためになるから見に行ってほしいとしか言えない。上映館情報はこちら。
はやぶさ映画 比較と感想
http://maps.google.com/maps/ms?ie=UTF8&hl=en&t=h&msa=0&msid=106189045854942130998.000487cea973d741c9c6e&z=5
で終わってしまってはあんまりだから少し解説をしておくと、小惑星探査機はやぶさの地球出発から帰還までの苦難に満ちた旅路や、そもはやぶさが帯びたミッションの意義などについて分かりやすく解説しながら描いている。とか四の五の書くよりこっち見てもらった方が早いね。

2003年5月。日本は小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げた。
その使命は、小惑星に着陸し石を採取して地球に持ち帰ること。
この人類史上初の試みを達成するべく、「はやぶさ」は目的地「小惑星イトカワ」に向け長い旅にでた。

はやぶさ」が持ち帰ろうとしている小惑星の石は、太陽系誕生の秘密をとくカギを握っている。
地球が、そして太陽系が誕生したのは46億年前。
だが、その時代の石は、地球には存在しない。一方、小惑星には太陽系誕生時の記録が残っていると考えられているためだ。

20億kmの旅のすえ、2005年11月、「はやぶさ」はいよいよ「イトカワ」への着陸を敢行した。
しかし、未知の世界への着陸は思い通りにはいかない。
機体にもダメージの疑いが・・・しかし、このままで地球に帰るわけにはいかない。
態勢を立て直し、2度目の着陸に挑戦。成功したかに見えた直後、「はやぶさ」を最大の危機が襲う。
はやぶさ」は2010年、無事に地球帰還を果たせるのか。

数々の困難に立ち向かい、太陽系誕生の謎をさぐる「はやぶさ」の波乱と感動に満ちた探検の旅が、
臨場感あふれるCGでドームいっぱいに広がります。

http://hayabusa-movie.jp/story.html

プラネタリウムに投影された映像の迫力と場面にあった音楽とあいまって、エンターテイメントとしての楽しさも一級。ラストシーンで泣かない奴とは友達になれる自信がない(キリッ
てのはさておき、はやぶさに興味が無い人でも映像作品として楽しめると思う。下手したら見終わったそばから目を輝かせて布教活動を始めかねないレベル。後日発売されるDVD/ブルーレイもいいけど、プラネタリウムなどの大画面でこそ真価が味わえる作品じゃないかなと。あり得ないとは思うけど、Nスペで流したら大反響間違いなしだろうなぁ。深夜でもいいから6月13日の帰還に合わせて流れてくれれば…
それにしても、17分間削ったら全く別物になってしまいそう。どの辺りが削られたんだろうか。俄然興味がわいてきたのでそちらも見に行こう。一つ難癖を付けるとするなら、映像がグリグリ動くので3D酔いに弱い人は少し辛いかもというぐらいかな。

宇宙科学研究所

HAYABUSAを見終えた後は博物館から歩いてすぐの宇宙科学研究所詣で。守衛さんのところで受付を済ませ、パスを貰ってから構内へ。木立を抜けると右手にはやぶさを宇宙へ送り出したM-Vの実機が展示されている。

展示室には1/1サイズのはやぶさが。

この子が3億km先のほんの500mほどの天体に着陸して、その後起きた数々のトラブルを乗り越え満身創痍の体を引きずって地球から600万kmぐらいの位置まで戻ってきてるのか…と思うと泣けてくる。
「ひてん」等々はやぶさの諸先輩方。

これらの衛星を通して培ってきたイオンエンジンスイングバイといった技術の積み重ねが今に生かされているんだなぁと。一歩一歩着実に前進してきた道のりを思うと頭が下がる。


そして、はやぶさと入れ替わるように宇宙へ旅立ったあかつきとイカロス。
今は最前線にいる彼らも、そこで蓄積された技術がまた新たな衛星たちへと引き継がれていくんだろうな。くれぐれも予算はしっかり計上してもらいたい。。。とそんな先の話はともかく、まずは無事にミッションを遂行できるように祈るばかり。頑張れ!