晴れ雲多し/普通/the last Giant

帰り道にあるので(と言うには大分迂回しなきゃいけないんだけどもそれはおいといて)今日もオアゾに行ってみた。16時ごろは整理券配布で行列は出来ていなかったようだけど、終盤に向けて加速したようで終わってみれば9500人!とのことで、この4日間で最多の人出に。このペースで行くと最終日は1万人に届いちゃったりしたりなんかしたりしてと思わず噛んでしまう勢い。と、そんな連日のはやぶさ話はこれくらいにして。。。

SF界最後の巨人のこと

SFの大御所と言えばクラーク・アシモフハインラインが御三家だけども、個人的にはブラッドベリをそこに加えて四魔貴族じゃなかったまあ四○○とかそんな感じの括りでいいと思う。
そのブラッドベリ翁。つい最近も火星年代記が映画化されるとか誕生日に合わせてRay Bradbury Weekが催されるとかいう話題が(ごく一部で)盛り上がっていたけど、今度はその発言によって(ごく一部で)さらに盛り上がりを見せることに。

月面基地を建設すれば火星にロケットを飛ばすことができ、人類は永遠に生き続けられるのに」
アメリカの政府は大きくなりすぎた。革命が必要だ」
「携帯電話にインターネット、われわれの身の回りには電子機器が多すぎる。これらを駆逐していかなければならない」
「去年、デジタル書籍化のオファーを3度受けたんだが、ヤフー(Yahoo)にはこう言ってやったよ。いいかよく聞け、地獄に落ちろとね」

http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2748823/6086074

*1思わず太字大字を使って強調してしまったとこがもう最高の一言ですな。これにはジョブズも思わず苦笑いでしょうな。行き過ぎた文明に対する批判も火星年代記(1950年!)の頃から変わってないんだなぁと頬が緩んでしまいましたよ。

火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)

火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)

火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)

火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)

先日発売された新版は年代が変更されてるのが残念だったけど、こうして出版されてより多くの人に読まれる機会を得たというのは嬉しい所。何より詩情を損なわず魅力を引き立てるような小笠原豊樹訳が変わって無かったのが良かった。本屋で見かけたら手に取って冒頭の短編『ロケットの夏』を読んで欲しい。よっぽどのひねくれ者でなければまずレジに行くでしょう。そして家に帰って『月は今でも明るいか』を読んだらその美しさに心動かさずにいられないでしょう。多分。
少し引用しようかなと思ったけどこんなところでネタバレするのも勿体ないのでストップ。とまれ、今日は何が言いたかったかと言えば、お元気そうで何よりとの一言。あと20年30年…というのは酷かもしれないから、せめてあと10年は生きて世界を見つめて欲しいもんです。

*1:そもそも月も火星もすっ飛ばして小惑星に行った方が早いんじゃないかという議論もあるようだけど、そんな無粋な事はさておき